自分の子どもに否定的なことを言ってしまい、「何であんなこと言ったんだろう」と後悔したことはありませんか?
私は子どもが大きくなるにつれ、否定的な言葉が増えているなぁと実感しています。
褒めて伸ばしてあげるのがいいと分かっているのにそれができない自分に落ち込み、イヤになってしまいます。
そんな中でどうすれば子どもを否定せず、平常心で向き合えるのかを自分なりに考えてみましたので、同じように悩んでいる方の参考になれば幸いです。
子どもに否定的なことを言う自分が嫌

子どもが小学校高学年にもなるとプチ反抗期というか、自分の意思がはっきりしてくるせいか親の言うことを聞かなくなってきます。
親から見ると勉強もろくにしないで、ダラダラしてばかりいるとついイライラして怒ってしまいます。
高学年だと親に勉強をチェックしてもらう子は少なくなってくると思います。
私もだんだん見る機会が減っていたのですが、この前テストの点数がわるかったので久々に丸付けをしながらチェックしてみました。
軽く衝撃を受けるほど理解していなかったのと、やる気がなさそうな態度にだんだんイライラしてきてしまい、
「なんでこんな問題がわからないの!」
「毎日ちゃんと勉強している子とこうやって差がついていくんだよ。」
など、嫌な言葉をぶつけてしまったんですね。
そんなこと言ったら子どもも気分がわるくなって余計にやる気が失せるのが分かっているのに・・。
怒りの感情が止められない自分が悲しいです。
なぜ肯定的な言葉をかけてあげられないのか?

よく「自己肯定感を高める言葉がけをしてあげましょう」って言いますよね。
自己肯定感のことについてはネットやテレビなどで目にするので、頭の片隅では分かっていますよ。
失敗を責めたり、人格を否定したり、他人と比較したりしてはいけないということは。
「失敗しても次がんばればいいよ。」
「あなたならやればできるよ。」
こんな風に前向きなことが言えるステキなお母さんだったらいいのにと落ち込んでしまいます。
自分が子どもの頃を思い出してみると、私の母も否定的なことを言うタイプでした。
母と話がしたくて話しかけるに、否定的な言葉が返ってくると嫌な気分になりますし、自分を受け入れてもらえていない気がして、自分の話をすることが減ってきました。
こういう経験と元々の自分の性格も関係しているのかもしれませんが、
・なりたい自分になれない
・頭では分かっている良い言動ができない
・感情をコントロールできない
ナイナイづくしで自分を責めてしまいます。
どうしたら親は平常心でいられるか?

本当は肯定的な言葉をかけてあげたい・・だけど、できない。
そんなときはちょっと考え方を変えてみませんか?
自己肯定感に関する専門的なことはよく分かりませんが、子どもと接する中で自己分析をした結果、次のようなことを意識すると自分が平穏な心でいられる気がします。
子どもに理想を求めない
例えば、
「テストで100点とってほしい。」
「マラソン大会で1位をとってほしい。」
など、親の理想を勝手に押し付けるとそれが達成されなかったときに
「なんでできないの!」
となってしまうので、目標はあくまでも子どもが決めるのが大切だなと思います。
それに対して親は見守ってあげればいいと思います。
子どもと親の人生は別物
親からすると子どもにこうなってほしいという想いが少なからずあると思います。
高校受験でいえばこの辺りのレベルの高校に行ってもらいたいとか、高校卒業後は大学に進学してほしいとか、親自身が経験してきたことのメリット・デメリットが子どもへのアドバイスにも影響するはずです。
でもですよ、親が望んでいる高校や大学に行ったからといって子どもが幸せになるかは分からない。
子どもが自分で決めた学校や卒業後の進路のほうが、とっても充実していて得るものが多いかもしれない。
そう思うと親の価値観を押し付けるのは間違っているなぁと最近感じるのです。
もちろん、努力を全くせずに楽な道へと逃げようとしている場合は話が別ですけどね。
最低限のルールは守らせる
多くのことを望むとそれができなかったときに反動がきてしまうので、
最低限のルールを決めて、それができればOKにするのはどうでしょうか?
例えば、
「お手伝いは1日1回する。」
→1日2回もしてくれたらラッキー!と思う。
「習い事を休むのは月〇回まで。」
→休まず行ったらすごい!と思える。
こんな風にハードルの低く実行しやすいルールを子どもと話し合って決めると、それができただけで「ちゃんとやっている」「がんばっている」と思えるのではないでしょうか。
まとめ
子どもに肯定的な声掛けをしてあげられない人は、否定的な言葉を言わないようにして、それができたら自分を褒めてあげてください。
感情的に怒ってしまうのも子どものことを想ってのことではありますが、子どもは子どもの考えや人生があると思えば少し冷静に一歩引いた立場で見守ることができるかもしれません。