2月の節分に、恵方巻を食べるご家庭も多いですよね。
恵方巻といえば7種類の具材が定番ですが、その組み合わせには理由や、具材それぞれに意味があるのですよ。
また、恵方巻の食べ方にはルールがあり、それを守って食べると願いが叶うとされるので、どのように食べたらよいのかについてご紹介します。
恵方巻の具材は7種類がいい?
1年の無病息災や商売繁盛を願う恵方巻。
その理由は、縁起のよい七福神に由来していて、
7種類の具材をいれて巻き込むことで「福を巻き込む」という意味があるからです。
せっかくなら7種類の具材が入った恵方巻を食べて、福を呼びたいですよね。
ただし、絶対に7種類入れないとダメというルールはありません。
ですので、好きな具材で作ったり、お店でもいろいろな種類の恵方巻が売られていますので選ぶ楽しみもありますね。
恵方巻の具材の意味
恵方巻は7種類の具材を入れるのがよいとされていますが、定番の7種類の具材にはそれぞれ意味があるんですよ。
・かんぴょう
かんぴょうは細くて長いことから、「長生きできるように」との意味があります。
・しいたけ
しいたけは昔はかなりの高級品だったこともあり、神様のお供え物とされていました。
また、しいたけのかさが陣笠によく似ているため、「身を守ってくれる」という意味もあります。
・うなぎ・穴子
うなぎや穴子は長い形をしているので「長寿」を意味し、物事が上昇するさまを「うなぎのぼり」と表現するように、「出世や上昇する」という意味もあります。
・海老
海老の赤色は魔除けの赤でもあり、曲がった腰と長いヒゲは長寿を表しています。
また、目が飛び出していることから「めでたし」とされ、縁起が良いとされています。
・伊達巻・だし巻き卵
伊達巻やだし巻き卵の黄色は、金運アップや財の豊かさを表しています。
・桜でんぶ
桜でんぶは鯛などの白身魚を使い、食紅で桜色に仕上げています。
鯛=めでたい、の語呂合わせから縁起物とされており、見た目にも豪華になりますよね。
・きゅうり
きゅうりは「九つの利を得る」として縁起がよいとされています。
きゅうりがあると食感がよくなり、さっぱりと食べられますよね。
以上が、7種類の具材の意味になります。
それぞれに意味があると分かると全部入れたくなってしまいますね!
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恵方巻の具材の組み合わせは自由
7種類の具材にこだわらず、おいしく食べるなら好きな具材を巻いて食べるのがおすすめです。
海鮮が好きなら、
メイン:まぐろ・サーモン・ネギトロ・イクラ・えび
サブ:玉子・きゅうり・アボカド・カニカマ・たくあん
これらの具材を組み合わせるのもおいしいですよ。
肉が好きなら、
メイン:焼肉・ローストビーフ・生姜焼き・そぼろ
サブ:レタス・きゅうり・かいわれ
味が濃いめの肉には、さっぱりとしたレタスやきゅうりが相性◎
子ども向けにするなら、子どもが好きな具材をいれてあげましょう。
ツナマヨ・ウインナー・エビフライ・とんかつ・からあげ
揚げ物をいれるとボリュームもでますし、いつもとは違った食べ方で喜んでくれるかもしれませんね。
定番食材にとらわれず、自由な発想でいろいろな具材を巻いて食べると楽しいですよ!
恵方巻の食べ方のルール
恵方巻は、その年の恵方(縁起の良い方角)を向いて、無言で食べると縁起が良いとされます。
恵方巻の食べ方にはルールがあります。
このルールを守って食べると願いが叶うといわれているので、どんな食べ方が正しいのか見ていきましょう。
恵方を向いて食べる
恵方巻を食べるときの方角を恵方といいます。
恵方には、北北西・東北東・南南東・西南西の4方向しかなく、その年によって恵方は違いますので、今年の恵方がどの方角なのか間違わないようにして食べます。
無言で食べる
恵方巻は、幸運が恵方から巻き寿司を通して体の中に入っていくと言われています。
食べてる最中に話してしまうと口から福が逃げてしまうので、運を逃がさないように無言で、願い事をしながら食べます。
一般的には無言で食べるのがよいとされていますが、地域によっては笑いながら食べる地域もあるのだそう。
笑いながら食べることで「邪気を笑いで飛ばす」という意味があるようです。
「笑う門には福来る」とあるように、笑うことは何にも負けないすごいパワーがある気がしますよね。
ひとり1本食べる
巻き寿司には、「福を巻き込む」という意味があります。
そのため、ご縁や福が途切れたりしないように、包丁で切らずにひとり1本食べるのがいいんですよ。
あまりにも太くて長い恵方巻を用意してしまうと食べきれないなんてことも。
あらかじめ食べきれるサイズの恵方巻を準備しておきましょうね。
恵方巻は何日に食べる?
恵方巻は、「節分」に食べます。
節分というと2月を想像しますが、実は節分は年に4回あるんですよ。
季節の変わり目である立春・立夏・立秋・立冬の前日が節分にあたります。
昔は一年の始まりが立春でしたので、立春の前日の節分が大晦日にあたり、節目の日として特におめでたい日として重視されていました。
それで大晦日にあたる日にお祓いをし、新年を迎えるために、恵方巻や豆まきなどの行事が節分に行われています。
2024年の節分は、2月3日(土)になります。
2024年の恵方は?
恵方とは、その年の福徳を司どる神様、歳徳神(としとくじん)がいらっしゃる方角で、とても縁起が良い方角になります。
毎年その方角は変わりますので、今年はどちらの方角なのか必ずチェックしてくださいね。
2024年の恵方は、「東北東」です。
恵方は恵方巻を食べる方角だけでなく、初詣も自宅から恵方にある神社で初詣をすると良いといわれていますよ。
まとめ
恵方巻は縁起を大切にする日本人にぴったりな食べ物ですね。
福を逃さないために黙って食べたり、縁起のいい「7」から7種類の具材にしたりと、恵方巻で幸運を呼び込もうという願いが込められていますね。
2024年の節分は2月3日ですので、忘れずに準備して、楽しくお祝いしましょう。