ひな祭りは、女の子の健やかな成長や幸せを願ってお祝いをします。
お祝いの席には、ちらし寿司などのごちそうが並びますが、はまぐりのお吸い物もひな祭りの定番ですよね。
はまぐりのお吸い物には、女の子の幸せを願う気持ちが込められているのですよ。
そこで今回は、はまぐりのお吸い物はどんな意味があるのか、はまぐりが無い場合は他に代用できるものがあるのか、についてご紹介します。
はまぐりのお吸い物にはどんな意味がある?
はまぐりのお吸い物は、ひな祭りの定番メニューでありますが、それには次の理由からきています。
ハマグリは二枚貝であり、本来対になる貝同士がぴったりと合いますが、他の貝を2枚合わせてもすき間ができてしまい、決して合いません。
必ずぴったりと重なるため、平安時代には「貝合わせ」として楽しまれたのだそう。
このことから、「生涯をひとりの伴侶と末永く過ごせますように」という願いが込められています。
また、お椀に盛りつける際には、開いた貝の両側に貝の身をのせます。
1つの貝に2つ分の身がのることから、仲の良い夫婦の象徴でもあり、将来の幸せを願って食べましょう、という意味もあります。
はまぐりのお吸い物には、将来ひとりの人とずっと幸せな人生を送れますように、との願いが込められているのですね。
はまぐりの旬はいつ?
はまぐりの旬は、春先の2月から4月頃がもっともおいしい時期になります。
ただ、国産はまぐりの流通量は少なく、流通しているはまぐりの多くは輸入品になります。
国内では、茨城県が漁獲量トップで、「鹿島灘はまぐり」というブランドで知られ、大玉でプリプリとした食感が特徴です。
鹿島灘はまぐりの旬は、3月から5月までで、一般的なものよりも少し遅めになっています。
茨城県以外だと、千葉県、三重県、熊本県などがはまぐりの生産地として有名です。
ひな祭りのお吸い物ははまぐり以外でも代用できる?
はまぐりのお吸い物を作りたいけど、はまぐりって結構いい値段がするんですよね。
はまぐり以外に代用できるものがありますよ。
〇あさり・しじみ
あさりやしじみも同じ二枚貝なので、はまぐりの代わりにしやすいです。
見た目が小さくなってしまいますが、お吸い物にしたらおいしいですよ。
〇筍とワカメ
筍とワカメの若竹汁も春を感じることができますよ。
春先が旬のこの2つの食材は相性がよく、あっさりとしたおだしとよく合います。
〇手まり麩
「手まり麩」は、手まり模様をした小さくて丸い麩です。
カラフルでかわいらしいため、手まり麩を入れるだけで華やかになり、ひな祭りのお吸い物にぴったりです。
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〇結び三つ葉
お吸い物に三つ葉を入れることも多いですが、結び三つ葉にすると、「縁を結ぶ」と言われて縁起が良いですよ。
見た目も上品な仕上がりになり、幸せな人生を送ってほしいとの願いが込められています。
【結び三つ葉の作り方】
①三つ葉の根元を切り、茎だけを熱湯で3~5秒茹でる
②冷水にとって冷まし、水気をとる
③茎を半分に折り、ゆるく結ぶ
④輪の形を整える
はまぐりは味噌汁とお吸い物だとどっちがいい?
はまぐりのお吸い物は定番ですが、はまぐりの味噌汁はあまり聞きませんよね。
はまぐりの味噌汁がダメではありませんが、はまぐりは旨味が強く、繊細な味です。
そのため、はまぐりのおいしさを味わうには、味の濃い味噌よりも、塩で味付けした潮汁や醤油で味付けした澄まし汁の方が向いているんですよ。
まとめ
はまぐりのお吸い物には、「ひとりの人と生涯添い遂げられるように」という、よい相手と巡り合い幸せになってほしいという願いが込められているのですね。
ひな祭りの時期は、ちょうどはまぐりの旬の時期でもあるので、ぜひひな祭りのメニューとして作ってみてくださいね。