シュールストレミングは、「世界一臭い食べ物」と言われている塩漬けのニシンの缶詰です。
強烈なすさまじい臭いがすることで有名ですが、一体どんな臭いで、どんな味なのか気になりますよね。
本場スウェーデンでの食べ方や缶の取扱い注意点、どこで販売されているのか、についてもご紹介します。
シュールストレミングとは?
シュールストレミングとは、ニシンの塩漬けを缶に入れて発酵させた発酵食品です。
主にスウェーデンで生産し、食べられています。
スウェーデン語で「シュール=酸っぱい」、「ストレミング=ニシン」の意味で、熟成させたニシンを缶に詰めてさらに発酵させたものになります。
その特徴はなんといっても強烈な臭い!
室内で開けてはいけない缶詰とされており、「世界一臭い食べ物」とまで言われています。
シュールストレミングはどんな匂い?
シュールストレミングの臭いは、納豆の約20倍、くさやの6倍以上もある強烈な臭いです!
その臭いは「腐った卵や魚」「放置した生ゴミ」のような臭いで、室内で缶を開けると数日は臭いが残るほどのすさまじさがあります。
また、洋服に付いてしまうと洗濯では落ちないため、捨てないといけないレベルなのだそう。
こんな強烈な缶詰があるなんてびっくりですよね。
シュールストレミングの味は?
強烈な臭いにばかり気をとられますが、味が美味しければちょっと食べてみたい気がしますよね。
肝心のシュールストレミングの味は、「かなり塩辛い」のだそう。
保存食にするために濃度の濃い塩水に長時間浸けて作るため、とても塩辛くなっています。
なんとも好みが分かれる味で、
・最初の一口でもう無理!
・飲み込むことができない、辛い!
・二度と食べたくない!
といったように、無理な人には絶対に無理なようです。
ただ一方で、
・臭いがなければニシンの味
・臭いの向こう側に旨味が感じられる
・臭いがすごすぎて正直味が分からない
といった、とにかく臭いがなければニシンの旨味を味わえるであろうといった人もいます。
塩辛が好きな人はいける味なのかも…しれません。
シュールストレミングの食べ方
シュールストレミングはそのまま食べるとかなり塩辛く臭いもキツイため、アルコールで洗ってから食べるのがいいのだそう。
そうすると塩辛さと臭いが少しは緩和されて食べやすくなります。
本場スウェーデンではどのような食べ方をしているのかみていきますね。
①シュールストレミングに皮や骨が付いていたら取り除いて、身の部分をほぐす。
②じゃがいもは茹でてつぶし、紫玉ねぎとトマトは粗く刻む。
③パンにサワークリームを塗り、全ての具材をトッピングする。
④折りたたんだり、巻いたら完成。
タマネギは生臭さを消すためにも一緒にのせたほうがいいですよ。
スウェーデンでは、フラットブレッドの「トゥンブロード」が使われていますが、手に入らない場合はお好きなパンやトルティーヤ、クラッカーでも代用できます。
せっかく食べるなら、本場の食べ方で美味しく味わってみたいですよね。
シュールストレミングの缶の開け方
シュールストレミングを開けるときは、屋外で開けることがおすすめされています。
シュールストレミングは加熱殺菌されていないため、缶の中は発酵し続けていて、中は発酵により発生したガスが充満しています。
そのため、缶を開けたときに中の液が勢いよく噴き出す可能性があるんですね。
噴き出した液が服についたら、その服はもう着ることはできず処分行きになってしまうので、捨ててもいい服を着て、注意して開けなければいけません。
【シュールストレミングの開け方】
①ビニール袋の中に缶と缶切りを入れる。
②ビニール袋の口を縛る。
③ビニール袋の上から缶切りを動かし、缶を開ける。
ビニール袋の中で缶を開けることができれば、中の液が飛び散る心配もないですよね。
シュールストレミングの保存方法
シュールストレミングは、冷蔵庫で保存します。
常温での保存はNGです。
缶の中では発酵が進んでいるため、常温保存していると缶が膨張して破裂したり、開けたときに中が噴出して危険な場合があります。
また、中の身が溶けてなくなってしまうこともあるので、必ず冷蔵保存をして、賞味期限内に早めに食べるようにしましょう。
シュールストレミングの販売店は?通販可能?
シュールストレミングは一般のスーパーやコストコ、カルディなどでは販売されていません。
調べてみると、スウェーデン大使館の中にある自動販売機でシュールストレミングが購入できるのだそう。
ただ、スウェーデン大使館に行く機会はめったにないですし、現在は大使館を訪れた関係者のみが購入できるようです。
そこで頼りになるのが通販ですね。
Amazonや楽天で購入可能ですよ!
怖いもの知らずな方、好奇心旺盛な方、スウェーデンの食文化に興味がある方はぜひお試しください!
まとめ
シュールストレミングは、「世界一臭い食べ物」と言われる塩漬けのニシンの缶詰のことです。
誰もが臭いという強烈な臭いは、缶を開ける際にも細心の注意を払い、液が飛び散らないようにしなければいけません。
ちょっとした好奇心で食べてみてもよいものか…
興味があれば通販で購入できるので試してみてくださいね。