鍋でスープを作って、うっかり一晩おきっぱなしにしてしまうことってありますよね。
翌日に食べても大丈夫なのか、捨てたほうが安心なのか、気になってしまいます。
そこで、スープの日持ちの目安や正しい保存方法、腐っているときの見分け方についてご紹介します。
スープの日持ちの目安は?【常温・冷蔵・冷凍】
スープの日持ちは、気温や湿度、中に入っている具材などによって違ってくるので、一概にはいえませんが、だいたいの目安は知っておきたいですよね。
常温・冷蔵・冷凍保存の日持ちの目安をみてみましょう。
常温保存
常温保存の日持ち目安は、約2時間~半日です。
特に夏は短時間でも傷みやすく、いろいろな具材を煮込んだスープは菌の繁殖に注意が必要です。
また、冬であっても暖房で暖かい部屋の中に置いておくのはダメですよ~。
菌が繁殖しやすい温度は、20℃~50℃前後。
10℃以下になると菌が繁殖しにくくなるので、すぐに食べないときは冷蔵庫で保存したほうがよさそうですね。
冷蔵
冷蔵保存の場合は、約2~3日は日持ちします。
鍋ごと冷蔵保存すると、食べるときにそのまま温められて楽ですよね。
食中毒菌は、一般的に「75℃で1分間加熱する」ことで、だいたいは殺菌することができます。
(ウェルシュ菌やセレウス菌のように、加熱しても死滅しない菌もあります。)
なので、温め直すときは中心部分がしっかりと温まるまで、よく加熱することが大切です。
また、肉が入っていたり、塩分薄めだと傷みやすくなるので、大量に作って保存するつもりのときは、
・肉をいれない
・塩分を濃いめに作る
などして、食べるときに味を調整するといいですよ。
冷凍
スープを冷凍すると、約1か月ほど日持ちします。
スープを大量に作ってしまった場合は、冷凍しておくと、忙しいときにサッと出せたり、アレンジして使えるので便利ですよね。
スープの正しい保存方法【冷蔵・冷凍】
スープは常温より、冷蔵や冷凍することで日持ちしますが、正しい方法で保存しなければ意味がありません。
そこで、冷蔵と冷凍の正しい保存方法についてご紹介していきます。
冷蔵保存
鍋ごと冷蔵保存するときのコツは、できるだけ早く鍋を冷やし、冷蔵庫に入れること。
熱いまま入れてしまうと、冷蔵庫内の温度が上がってしまい、他の食材が傷む原因にもなってしまいます。
そこで、鍋を急速に冷やすために、氷水をはったボウルやフライパンの中で冷やしたり、保冷剤を使うといいですよ。
自然に温度が下がるまで待っていると、その間に菌が増えてしまいますよ。
鍋ごと入らないときは、電子レンジ対応の密閉容器に小分けにしていれると、食べるときもチンするだけなので使い勝手がいいですね。
冷凍保存
冷凍保存するときは、密閉容器やフリーザーバッグに一食分ずつ小分けに冷凍します。
スープは冷凍すると膨張するので、容器の8分目までを目安に入れてくださいね。
そして解凍するときは電子レンジで解凍するか、鍋に移し替えて加熱します。
できれば鍋に移し替えて、75℃で1分以上加熱して、しっかりと火を通すのがよいですね。
スープの冷凍に向いていない具材
スープを具材と一緒に冷凍するときに、具材によっては冷凍に不向きな食材があります。
・じゃがいも
・レタス
・豆腐
・こんにゃく
じゃがいもは冷凍するボソボソとした食感になり、レタスは柔らかくなりすぎてしまいます。
豆腐やこんにゃくはスポンジのようになってしまい、大きく食感が変わってしまいます。
これらの具材は、冷凍する前に取り除いて、別で食べたほうがよいでしょう。
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スープが腐るとどうなる?見分け方は?
スープが腐ると臭いや見た目でもわかりますので、ポイントをおさえておきましょう!
におい
スープが腐りはじめると変な臭いがしてきます。
・酸っぱいにおい
・納豆のようなにおい
・腐敗臭
不快に感じるような臭いがしたら、食べずに捨ててしまったほうが安心ですよ。
味
スープを食べたときにいつもとは違う味がしたときは、腐っている可能性がありますよ。
・酸っぱい味がする
・苦味がある
酸味や苦みを感じたら、食べるのはやめておきましょうね。
見た目
スープが腐るとカビが生えることもあるので、見た目もよくチェックしてみましょう。
・カビが生えている
・表面に膜がはっている
・糸を引いている
表面に脂の塊のようなものが浮いている場合、脂であれば加熱時に溶けますが、溶けない場合は腐っている可能性があります。
また、糸を引いていた李、ドロッとしたとろみが出ていないかも、よく確認したほうがよいですね。
まとめ
スープは常温でおいておくと長くても半日しか日持ちしません。
賞味期限を延ばすには、冷蔵か冷凍保存するのがおすすめです。
ただ、気温や調理環境、具材によって日持ちは違ってきますので、食べる前ににおいや見た目で大丈夫かどうかよく判断してくださいね。