チョコバナナにサラダ油を入れるのはなぜ？チョコが固まらない原因と解決法

お祭りで定番の「チョコバナナ」を自宅で作ろうと思いレシピを見てみると、「サラダ油を加える」と書かれているではありませんか？

チョコとサラダ油…？一見変わった工程に思えるかもしれませんが、実はこれには大切な役割があります。

この記事では、サラダ油を加える理由や、手軽に美味しく作るためのポイントを詳しくお伝えします。

チョコバナナにサラダ油を加える理由

チョコバナナを作る際にサラダ油を使用するのは、チョコレートをなめらかにすることと、温度調整作業を省略するためです。

チョコレートを均一に塗るため

溶かしたチョコレートはそのままだと粘度が高く、バナナにムラなく塗るのが難しいことがあります。

ここでサラダ油を少量加えると、チョコレートが滑らかになり、バナナを均一にコーティングしやすくなるのです。

見た目も綺麗に仕上がりますよ。

手間のかかる工程を簡略化するため

通常、チョコレートに光沢と口溶けを出すには「テンパリング」と呼ばれる温度調整が必要です。

この作業は精密な温度管理が求められるため、初心者には難しいことも。

サラダ油を加えることで、テンパリングを省略しつつ、滑らかでツヤのあるチョコレートを手軽に作れます。

サラダ油の選び方と使用量

適切な油の種類と量を選ぶことで、チョコバナナの仕上がりがさらに良くなります。

使用する油の種類

無味無臭の植物油を選ぶのがポイントです。

例えば、サラダ油やキャノーラ油、こめ油やたね油が適しています。

一方で、オリーブオイルやココナッツオイルなど風味の強い油は、チョコレート本来の風味を損なうことがあるため、避けたほうが無難です。

使用する油の量

チョコレート50gに対して、小さじ1杯の植物油が目安です。

量を多く入れてしまうと油っぽくなってしまったり、チョコレートが絡まりにくくなってしまいます。

チョコの量や状態に応じて、少しずつ調整すると良いでしょう。

「コーティングチョコレート」と呼ばれる製菓用の特別なチョコレートを使用する場合は、植物油を加える必要はありません。

このコーティングチョコレートは、菓子やパンの表面を覆うためのもので、溶かすだけで簡単に美しい光沢と滑らかな仕上がりが得られます。

テンパリングの手間を省けるのも、このチョコレートの大きな特徴です。

チョコレートコーティングが固まらない原因と解決法

お菓子作りでチョコレートを使ったデコレーションを行う際、コーティングがうまく固まらず困った経験はありませんか？

特に、チョコレートが固まらないと完成度が下がり、見た目にも影響します。

チョコレートコーティングが固まらない理由

チョコレートが固まらない主な原因としては、以下の2点が挙げられます。

これらの問題が発生すると、チョコレートが分離して滑らかさを失い、固まりにくくなります。

分離したチョコレートは、ざらざらした質感や白っぽい見た目になるのが特徴です。

水分混入を防ぐ工夫

水分が入ってしまう原因は、

このようなことが考えられます。

チョコレートを溶かす際に水分が入らないようにするには、以下のポイントに注意しましょう。

直接的な水の混入だけでなく、湯気がボウル内に入ることも分離の原因になります。

溶かす際には、湯煎の温度や湯気の管理を徹底しましょう。

適切な温度管理

チョコレートを溶かすときは、温度を50℃以上にしないことが重要です。

40℃前後のぬるめのお湯を使い、ゆっくりと溶かすのがおすすめです。

高温で溶かすと、油分が分離してしまい、なめらかさが損なわれます。

パリパリのチョコバナナの作り方

１．皮をむいたバナナに、串や割りばしをしっかりと差し込みます。事前にバナナを冷やしておくと、チョコが固まりやすくなります。

２．刻んだチョコレートを小さいボウルに入れ、ぬるめのお湯を張った別のボウルに重ねて湯煎します。

急激に加熱するとチョコが固まりにくくなるので、低温でゆっくり溶かしてください。

３．溶けたチョコレートにサラダ油を少量加えて混ぜ合わせます。

４．バナナをくるくる回しながら、溶かしたチョコを一気にかけます。

５．チョコが固まる前に、カラースプレーやトッピングを振りかけます。

６．発泡スチロールを台にしてバナナを立てて、チョコを乾かします。

冷やしておいたバナナはすぐにチョコが固まるので、素早くトッピングをかけてくださいね。

まとめ

チョコバナナを作るときは、溶かしたチョコレートにサラダ油を少量加えることで、なめらかにコーティングすることができます。

簡単なひと手間を加えるだけで、屋台で売っているようなチョコバナナができますので、ぜひ試してみてくださいね。