寒くなってくると食べたくなるおでん。
ついつい大きな鍋でたくさん作ってしまうので、食べきるのに2~3日かかることもありますよね。
おでんはぐつぐつ煮込んでいるから日持ちしそうなイメージですが、賞味期限はどれくらいなのでしょうか?
この記事では常温で保存した場合と冷蔵保存した場合でどれくらい持つのか、より日持ちさせるコツ、食べきれないときに冷凍保存できるのかについてまとめています。
おでんはどれくらい日持ちする?
おでんを常温で保存する場合には夏は当日中、冬は2~3日で食べきったほうがいいですね。
夏は気温が高いのでおでんが冷めてから数時間ほどしかもちません。
寒くなれば大丈夫かと思いがちですが、季節の変わり目や冬でも注意が必要です。
季節の変わり目は朝晩は涼しくても、日中は気温が上がって部屋の中が暑くなることもあります。
冬は外は寒くても暖房で室内が暖かい場所に置いておくとわるくなってしまいますので、暖房が効いていない寒い場所に置いてくださいね。
常温で日持ちさせるコツ
①1日に1回以上火を通す
常温保存のおでんは1日1~2回火を通すようにしましょう。
加熱することで食中毒の原因となる菌が死滅します。しかし中には100℃で加熱しても死なない菌もいます。
すると、おでん鍋が冷めるまでの生ぬるい状態の間に菌が繁殖する恐れもあるので、温めた後は氷水を張ったボウルに入れたり、冷たいタオルを敷くなどして早めに冷ますようにします。
出汁が煮詰まってしまった場合には、出汁を注ぎ足して煮込むのがいいですね。
②味を濃いめにして作る
味が濃い煮物などは日持ちすると言われますよね。それに比べておでんは薄味ですからどうしても傷みやすくなります。
数日かけて食べるつもりであれば濃いめに作っておいて、1食分たべるときに出汁や水で薄めてから温めて食べるのがいいでしょう。
③鍋の蓋をする
鍋の蓋をしっかり閉めて保存します。蓋をすることで外から菌やホコリなどが入ってくることを防げます。
④適切な場所に置く
鍋を置く場所に直射日光が当たっていたり、室温が高くなる場所は避けたほうがいいですね。
窓の近くに置いていると時間帯によっては直射日光があたり鍋の中の温度が上がってしまいます。
また日当たりがよい部屋も室温が高くなってしまいますので涼しい場所に置くようにします。
おでんの冷蔵方法
おでんは常温保存もできますが、安心して食べるには冷蔵保存するのが一番です。
鍋ごと冷蔵庫に入るようであれば粗熱をとってから冷蔵庫に入れます。大きなボウルやフライパンに氷水を入れてその中に鍋を浸けたり、濡れ布巾を鍋の下に敷いて何度か交換したりすると短時間で冷やすことができますよ。
鍋ごとは入らない場合は保存容器に移し替えます。
作った翌日に食べるなら全部まとめて同じ容器に移してもいいのですが、3~4日持たせるのであれば出汁と具材を別々に分けて保存します。
大根やこんにゃくは長く煮込めば味がしみておいしくなりますが、練り物は何度も火を通すとフニャフニャして魚の旨味がなくなってしまいます。
なので、食べる直前に出汁と具材を鍋に入れて温めるとおいしく食べることができますよ。
出汁はキッチンペーパーなどで濾しておけば澄んだスープの状態が保てます。
冷蔵保存すると1週間は日持ちするようですが、おいしく食べるには3日ほどで食べきった方がいいかなと思います。
冷蔵保存の場合も1日1回は火にかけると長持ちします。
おでんは冷凍にむいてる?
おでんをたくさん作りすぎて余ってしまった場合、冷凍で保存するのはどうなのでしょうか?
具材によって冷凍に向いているものと向いていないものがあります。
練り物や肉は冷凍してもあまり食感が変わりません。余ったものを冷凍しておけば、違う料理にアレンジして使うこともできるので無駄がないですね。
これらの具材は食感が変わってしまいおいしくなくなります。
大根は繊維が感じられて食感がわるくなり、じゃがいもはスカスカ、卵やこんにゃくはゴムのような食感になります。
冷凍せずに食べきって、足りなければ追加で新しく入れなおしたほうがいいですね。
おでんの冷凍方法
おでんを冷凍するときはスープと具を分けて冷凍します。
具はフリーザーバッグに入れて空気を抜いてから密封し、つゆは保存容器に入れて密閉します。1人前ずつ小分けにして冷凍しておけば解凍するときに量が多すぎて困ることがないですよ。
解凍方法は食べる前日に冷蔵庫に移して自然解凍するのがおすすめです。
時間がないときは電子レンジでも解凍できますが、ゆで卵は破裂する恐れがあるのでレンジで加熱しないでくださいね。
まとめ
おでんは室温が低い場所に置いておき、1日1回以上火を通せば数日は日持ちします。
それでもやっぱり安心して食べたいという人は冷蔵保存がおすすめです。
おでんはついつい多めに作ってしまいがちですが、多く余ってしまうと冷蔵スぺースがなくて困ったり、結局食べきれなくて腐らせたりすることもあるので、食べきれる量で作るのが一番いいですね。