お月見どろぼうはいつ・どこの地域で行われている?ハロウィンと似てる?

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十五夜といえば、お月見。

お月見といえば、お月見どろぼう。

お月見どろぼうを知らない人もいると思いますが、お月見どろぼうは十五夜に行う、子どもにとってワクワクするイベントなんですよ。

お月見どろぼうがどんなイベントなのか、いつどこの地域で行われているのかについてご紹介します。

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お月見どろぼうとは?

お月見どろぼうとは、お月見のイベントで、旧暦の8月15日の十五夜に子ども達がお月見のお供え物を盗むという風習です。

この風習は江戸時代からあり、庭や縁側に置かれたお供え物を子どもが長い棒を使って盗んで食べていたそうなんです。

盗み食いはいけないことですが、お月見の日ばかりは勝手に取って食べてもいい日だったんですよ。

盗まれた家も怒ることはなく、むしろお月見どろぼうが来てくれるのを喜んだのだとか。

それはなぜかというと、子どもは月からの使者とされていて、

お月様にたくさん食べてもらうと豊作になるという言われがありました。

また、お供え物を食べた子どもは長者になるとも。

とにかく縁起が良いこととされていたのですね。

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お月見どろぼうはいつ?

お月見どろぼうは十五夜に行われるので、

2022年は9月10日(土)になります。

十五夜は旧暦8月15日とされていましたが、現在の暦では9月~10月にあたり、毎年日にちが変わってきます。

十五夜は一年で最も美しい月を見ながら、秋の収穫を喜び感謝する行事。

別名、中秋の名月ともいわれ、秋の真ん中に出る月という意味があります。

中秋の名月といえば満月のイメージがありますが、月の月齢が変化することから、必ずしも満月とは限りません。

1日ずれることもあります。

十五夜満月
2022年9月10日9月10日
2023年9月29日9月29日
2024年9月17日9月18日

2022年、2023年は十五夜と満月が同じ日ですが、2024年は1日ずれますね。

お月見どろぼうは和製ハロウィン

昔は縁側や庭にお供え物を置いておく家も多かったでしょうが、現在は縁側や庭がない家も多く、お供え物を盗むこと自体が難しいですよね。

そこで現在は、子ども達が各家庭を回って、

「お月見どろぼうです!」「お月見ください!」と言ってお菓子をもらうやり方になっています。

なんだかハロウィンと似ていますよね。

盗まれる側の家は、玄関前に駄菓子や個包装のお菓子を段ボールに入れて置いておきます。

段ボールには「お月見どろぼうさん、1人1個ずつ取ってね。」というメッセージが書かれていることもあり、地域で楽しむイベントとなっています。

お月見どろぼうは地域による風習の違いがあるので、行事をおこなっていない地域では急にお菓子をもらいに行ったらびっくりされるかもしれません。

私の地元ではお月見どろぼうの風習はなく、十五夜にお菓子をもらったりあげたりすると知って、ちょっとびっくりしました。

ハロウィンのように全国的に行われている行事だと子ども達も楽しめますよね。

お月見どろぼうを行っている地域はどこ?

お月見どろぼうにお供え物を盗まれた畑は豊作になるという言い伝えがあったことから、お月見どろぼうは農村部で行われていたそうです。

その一部の地域をあげてみます。

・福島県いわき市

・茨城県日立市、稲敷市

・千葉県君津市、富津市

・東京都多摩地区

・愛知県名古屋市、日進市

・三重県四日市市、桑名市

・大阪府岸和田市

・大分県大分市

・沖縄県宮古島市

これらの地域の中でも「する地区」と「しない地区」があり、同じ市内でもこんな行事があるなんて知らなかった~なんてこともあります。

地域ぐるみでお月見どろぼうをすると交流のきっかけにもなりますし、子ども達にとっても十五夜のお楽しみイベントになって楽しいですよね。

うちの地域でもやってほしいな~と思ってしまいました!

まとめ

お月見どろぼうは十五夜にお月見のお供え物を盗んで食べてもいいというドキドキワクワクなイベントでした。

現在では少し形が変わり、ハロウィンの「トリック・オア・トリート」のように「お月見どろぼうです!」と声をかけて、お菓子をもらっていくという地域が多いようです。

昔からある風習が、現代でもなくならずに受け継がれているのってステキですよね。