買ったばかりで数回しか着ていない洋服に毛玉がたくさんついていてショック!なんて経験がありませんか?
なんでだろう?と思って表示を見てみると、素材がポリエステル100%だったんですよね。
家にある洋服を見比べてみると、綿100%の洋服には毛玉がついていないのにポリエステルにはついている…。
そこでポリエステルは毛玉ができやすいのか調べてみました。
また、毛玉はできてからでは遅いので毛玉ができにくくする方法や毛玉を取る方法についてご紹介します。
ポリエルテルは毛玉ができやすい?
ポリエステルやレーヨン、アクリルなどの合成繊維は毛玉ができやすいです。
合成繊維でできた洋服は比較的リーズナブルで虫食いの心配もありませんが、毛玉ができやすく目立ってしまうのが難点です。
ウールやカシミヤなどの強度の弱い動物繊維は、毛玉ができても摩擦で自然に落ちます。
しかし、合成繊維は強度の強い繊維であるため、表面で絡み合った毛玉は自然に落ちることなくずっと留まります。
特に、
「ポリエステル60%、綿40%」
「アクリル70%、ウール30%」
といった、合成繊維×天然繊維の混紡は毛玉ができやすいので注意が必要です。
ポリエステル100%だと、混紡よりは毛玉ができにくいですが、糸の撚りと織り、生地の織り方によっても違ってくるので一概にはいえません。
毛玉ができにくい素材
綿・麻・絹は毛玉ができにくい素材です。
これらの天然素材は毛羽立ちにくく、繊維が複雑に絡むことがないので毛玉ができにくいのです。
家にある「綿100%」の洋服を見ても、毛玉がついているものはほどんどありません。
綿素材の洋服は吸水性がよく、肌触りも柔らかいため、一年中心地よく着られる素材ですよね。
抗ピル加工とは薬品につけることによって摩擦をおこりにくくさせ、繊維の強度を弱くすることで繊維同士が絡まって毛玉になることを防ぐ加工になります。
カーディガンやセーターに使われているウールやカシミヤなどは、どうしても使っているうちに毛玉ができてしまいます。
毛玉ができにくいことを優先するなら、抗ピル加工がされているものを選ぶのがいいですね。
⇓ 抗ピル加工 Vネックカーディガン
毛玉をできにくくする方法
表示をみて毛玉ができやすい素材だなと思ったら、次のことに気をつけると少しは毛玉ができにくくなりますよ。
毛玉は繊維がこすれて摩擦がおきることでできてしまいます。
袖やズボンの内側は動くときによく擦れますし、バッグと接する箇所も毛玉ができやすくなります。
同じ洋服を着る頻度を減らしたり、バッグの持ち方を変えてみるなどして摩擦が減るようにしてみるといいですね。
洗濯のときにネットに入れずに洗濯機でまわしてしまうと他の衣類と擦れてしまうので、裏返しにしてからネットに入れて洗うといいですよ。
柔軟剤を入れるのも表面が滑らかにコーティングされるのでおすすめです。
着用後に毛羽立った表面をブラシで整えてあげると毛羽が絡みにくい状態になります。
一定方向に優しくブラッシングして、ホコリも取りつつお手入れしてあげましょう。
摩擦ができないように洋服を丁寧に扱い、着用後はお手入れしてあげることで、毛玉ができにくくなるんですね。
ポリエステルの毛玉の取り方
できてしまった毛玉をそのままにしておくのは見た目がよくないので、次の方法で早めに取ってあげましょう。
地道な方法ですが、一番生地を傷めずに毛玉が取れる方法です。
毛玉を浮かせてその下をはさみで切ります。部分的に毛玉ができているならはさみでできそうですね。
平らな所に衣類を広げて毛玉取りブラシで優しくブラッシングします。
化学繊維でできているものより天然の動物の毛でできているものの方が生地を傷めません。
毛玉が取れるだけでなく、生地がふわふわして肌触りも復活します。
⇓ 毛玉取りブラシ 天然猪毛を使用
全体的に毛玉がついている場合には毛玉取り器を使って軽くあててあげると簡単に取れます。
100均の毛玉取り器でもけっこう取れますが、生地を傷めたくない場合には2000円~3000円ほどの性能がよいタイプを選ぶのがおすすめです。
平らな所に衣類を広げて、生地をピンと張った状態でゆっくりとカミソリを滑らせます。
生地がたるんでいたり、力をいれて滑らせると生地を切ってしまう可能性があるので丁寧に行ってくださいね。
まとめ
ポリエステルなどの化学繊維の素材は毛玉ができやすいので、毛玉が嫌であれば毛玉ができにくい素材を選ぶのが賢い選択です。
しかし素材にばかりこだわってしまうと選択肢が少なくなって、洋服を選ぶ楽しみが半減してしまいます。
毛玉ができるのは仕方のないことと受け入れるのもありかもしれません。
毛玉のお手入れをすることは洋服を丁寧に扱うことになるので、より愛着がわいて大切に着るいいきっかけにもなりますね。