我が家は毎年春になると、庭に生えてくる雑草を除草剤で枯らしています。
それなのに気が付けばまた生えてきているのを発見してショック!
こんな短期間でなんでまた生えてくるの?と思いませんか?
なんでこんなにも雑草が生えてくるのかその理由と生えなくさせる方法についてご紹介します。
雑草はなぜ生えるの?
雑草は抜いても抜いても生えてきて、放っておくとどんどん伸びていきますよね。
その生命力の強さには驚かされますが、なんでこんなにも生えてくるのでしょうか?
それには次のような理由があるのです。
種がまかれている
雑草は一株から約5万~数十万の種をまくものがあり、そのまかれた種がどんどん発芽して成長していきます。
また、雑草の生えていない土地でも土の中に隠れている種があり条件がそろえば発芽していきます。
草の種はとても小さいので、風に飛ばされてきたり、鳥が運んできたり、人の靴の裏にくっついてきたりと実は知らない間に種はまかれているのです。
根が強い
雑草の根はとても強いです。
スギナなどの多年草は地上に出ている葉を刈り取っても、地面の下に根や茎がある限りすぐに再生します。
抜いても抜いても生えてくるのはこのためですね。
冬になると一旦枯れますが、春になるとまた再生して繁殖し始めます。
雑草が生える条件
「日光」「土」「水」この3つがそろうと雑草が生えてきます。多くの雑草は日光が当たることで発芽します。
なので日光が当たる庭は土もあり雨が降って水もありで雑草にとっては好条件なのです。
雑草の種類
一年草(いちねんそう)
一年の間に発芽して花を咲かせて枯れる草花を「一年草」と言います。
雑草の場合は「一年生雑草」と呼んでいます。春に発芽して秋に枯れる雑草と秋に発芽して越冬し夏に枯れる越年生雑草があります。
繁殖力が強く、日光・土・水の条件がそろえばすぐに発芽してどんどん生えてきます。
代表的な一年草にはメヒシバ・オヒシバ・スズメノカタビラ・ナズナ・エノコログサなどがあります。
◎メヒシバ
メヒシバはイネ科メヒシバ属の一年草で細長い葉や穂が特徴的で、高さが10~80cmくらいに成長します。
よく似た雑草にオヒシバもありますが、メヒシバよりも葉や茎、穂が太く茎が丈夫で抜きにくいです。
◎スズメノカタビラ
スズメノカタビラは世界中で生えている雑草で、生命力はとても強く、踏まれたぐらいでは枯れません。
1年中花が咲くので、花粉が風で飛ばされると花粉症の原因にもなりますので注意が必要です。
◎ナズナ
ナズナは別名を「ペンペングサ」や「シャミセングサ」と言い、種子の形が三味線のバチのような形をしています。
白く小さな花がつき、20~40cmほどに成長します。
多年草(たねんそう)
多年草とは根や茎が残って2年以上生きている草花のことで、雑草の場合は「多年生雑草」と言います。
その中でも根や茎で増える地下茎(ちかけい)の雑草は地面より上の部分が枯れても地中に張り巡らされた茎や根は生き残り、時期が来ると何度も生えてきます。
◎スギナ
スギナはシダ植物の一種でツクシと同じ植物なのです。
ツクシはスギナの胞子茎(胞子をつけるための部分)でスギナは植物全体のことをいいます。
スギナは地下茎を伸ばしてどんどん繁殖していき、草抜きで地下茎が切れたとしても再生する力があるため除草が困難な雑草です。
◎セイタカアワダチソウ
セイタカアワダチソウは、1m~2.5mほどまで大きくなることもあります。
地下に長く太い根を伸ばしているため、手では完全に抜き取れません。
周りの植物の成長を阻害する有害物質を出しながら繁殖していくので厄介な雑草です。
◎シロツメクサ
シロツメクサはあちこちでよく見る「クローバー」のことです。
クローバーも種子と地下茎で繁殖する雑草で、一か所に広範囲に生えているのを見かけますが、地下茎は50cmほどで除草がたいへんです。
うちの庭にも上記の雑草が生えていて、ホント困っています。
雑草が生えないようにする方法
除草剤を散布する
私は最初はがんばって草抜きをしていました。でも抜いても抜いても生えてくるんですよ。
それで「もうやってられない!」ということで除草剤をまくことにしました。
除草剤を散布して数日経つと雑草が枯れていくので草抜きをするより断然楽チンです。
除草剤には液体タイプ(茎葉処理型)と粒剤タイプ(土壌処理型)があって用途によって使い分ける必要があります。
【液体タイプ】
・すでに生えている雑草に使用し、すばやく枯らすことができる。
【粒剤タイプ】
・土に振りかけて使用し、これから生えてくる雑草を抑えることができる。
毎年、春になり暖かくなった頃に雑草が伸びていることに気づくので液体タイプばかり使っていますが、来年は暖かくなる前に粒剤タイプをまいて生えてこないように予防対策をしてみようと思っています。
手軽にできる除草剤ですが、メリットとデメリットがあります。
【メリット】
・即効性があり、すぐに除草できる
・近所のお店でも購入できる
・1回のコストが安い
【デメリット】
・数か月でまた生えてくることもある
・お隣さんの敷地にかからないか心配
・使い続けて安全なのか不安
除草剤は定期的な散布が必要なので、それも面倒くさいと感じるようなら防草シートがおすすめです。
防草シートを敷く
防草シートは日光を遮断する素材でできているため地面に敷くことで雑草を生えにくくさせます。
日光が当たらないことで種の発芽が抑えられるので効果が高い方法です。
【メリット】
・ネットやホームセンターで購入できる
・長期間ほとんど生えなくなる
・自分でも敷くことができる
【デメリット】
・耐用年数が長くて10年程度
・素材によっては雑草が突き破って生える
・見た目があまりよくない
防草シートも手軽にできそうな気がしますが、種類によっては耐用年数が短かったり、雑草が突き破って生えてきたりします。
そして紫外線に弱いため防草シートを敷いただけではだんだん破れてきます。
それを防ぐには防草シートの上に砂利を敷くのがおすすめです。
砂利を敷く
防草シートの上に砂利を敷き詰めることで紫外線が当たるのを防ぎ、耐久性がアップして破れにくくなります。
砂利がシートを保護してくれるだけでなく、見た目が断然美しくなります。
【メリット】
・見た目がきれい
・砂利の種類によって庭の雰囲気が変わる
・踏んだ時に音がするので防犯対策にもなる
【デメリット】
・面積によっては費用がかかる
・自分でやると重労働
・落ち葉の掃除が大変
防草シートと砂利はセットで敷くことでより効果がでるので、施工するなら両方やるようにしましょう。
雑草を放置するとどうなる?
①害虫被害
雑草が生い茂っている環境は虫にとってはエサもあり、隠れ家にもなり過ごしやすい環境です。
ダニやハエ、ゴキブリといった害虫が集まりやすく、家の中に入ってくる可能性もあります。
②健康被害
雑草にはアレルギーを引き起こす原因になるものがあります。
ブタクサやイネ科の雑草は花粉症の原因になるので、放置しておくと健康被害につながります。
③安全面
家の周りが手入れされていない=家の管理ができていないみたいで空き巣に狙われるかもしれませんし、タバコのポイ捨てで火事になる危険もあります。
④隣人トラブル
隣の家が伸びきった雑草だらけだったら、見た目もよくないし、上記の被害が自分の家にもでそうで嫌ですよね。
隣人に迷惑をかけないためにも、放置はせずに処理をしましょう。
まとめ
雑草の種はどこかしらからやってきて、日光・土・水があれば成長していくので放置しておけば雑草は増える一方です。
雑草をなくすには除草剤で枯らすか、防草シートと砂利で生えるのを抑えるのが手軽にできる対策ですので、雑草が伸びきる前にがんばってお手入れしていきましょう。