きのこは賞味期限が記載されていないので、いつまで大丈夫なのかよく分かりませんよね。
見た目がシナシナしてたり、いつもと違うような臭いがすると「食べて大丈夫かな?」と心配になります。
きのこを美味しく食べる賞味期限は、冷蔵保存で2~3日、冷凍保存で約1ケ月が目安です。
正しい保存方法をすれば、冷蔵でもっと長持ちさせることも可能ですよ。
そこで、きのこの賞味期限や正しい保存方法、冷凍・解凍方法についてご紹介します。
きのこの賞味期限はどれくらい?
きのこは賞味期限が記載されていない
きのこのパックには賞味期限が記載されていませんよね。
それはきのこが「生鮮食品」だからです。
野菜や果物などの生鮮食品は保存状態によって賞味期限が変わってくるので、賞味(消費)期限を表示する必要がないのです。
野菜や果物も賞味期限は記載されていませんよね。
なので、スーパーで売られているきのこの賞味期限は実際に手に取ってみて自分で判断するしかないのです。
スーパーに並んでいる時点で新鮮さがないきのこも見かけます。特に激安で売られているときですね。そういうのを買ったときは早めに食べたほうがよさそうです。
きのこの賞味期限の目安
きのこの賞味期限は冷蔵保存で2~3日が目安とされています。
おいしく食べるためにこのくらいの目安で食べた方が鮮度も味も落ちずに食べられます。
しかしきのこにもいろいろな種類があり、正しい保存方法で保存しておけば2~3日以上は大丈夫とされています。
種類 | 日持ち |
しいたけ ぶなしめじ | 約10日 |
本しめじ まいたけ エリンギ えのき なめこ マッシュルーム | 約7日 |
あくまでも上記の日持ちは正しい保存をした場合です。
きのこを買ってきたパックのまま冷蔵庫に入れておくと、パックの中に水滴がついていることがありませんか?
きのこは湿気に弱いので、そのせいでせっかくの風味が落ちてしまいます。
買ってきてすぐに食べないときは、パックのまま冷蔵庫で保存せずにパックから出して保存すると長持ちするんですよ。
きのこの正しい保存方法
きのこの正しい保存方法(冷蔵)をみていきましょう。
①しいたけ
石づきを上にして数個ずつキッチンペーパーで包みます。石づきを上にした状態で密閉袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で保存します。
②しめじ・えのき
石づきを残したままキッチンペーパーで包み、密閉袋に入れて野菜室で保存します。
③まいたけ・エリンギ・マッシュルーム
パックから出したらそのままキッチンペーパーに包み、密閉袋に入れて野菜室で保存します。
④なめこ
未開封であればそのまま冷蔵庫に入れます。
開封済みであれば1度茹でてから水にさらし、よく水切りをして容器に移します。冷蔵庫で2~3日以内には食べきったほうがいいでしょう。
なめこ以外はパックや袋から出して水分を吸収させるためにキッチンペーパーに包むのが長持ちさせるポイントですね。
そのひと手間が面倒くさい場合は、パックや袋に穴を開けて湿気がたまらないようにしてみてください。
こんな状態のきのこのは要注意
日にちが経ったきのこはどのような状態だと食べたら危ないのでしょうか?
賞味期限が記載されていないからこそ、食べる前にその異変に気付かなければなりません。
・表面がぬるぬるして、水分がでている
・表面が黒や茶褐色に変色している
・酸っぱい臭いがする
ぬめりや変色、臭いがいつもと違うかが見分けるポイントですね。ただ、その程度がどれくらいかが気になりますよね。
えのきやエリンギは傘の部分がぬめっとしたり水っぽくなりますが、その部分を切りとれば軸の部分を食べることができます。
しめじは石づきから傘にかけて白い綿状のものがでることがあります。これはカビではなく菌糸なので洗って落とせば問題ありません。
しいたけは傘の裏側が変色していてぬめりがあっても、断面が白いままならまだ大丈夫です。断面全体が茶色かったらやめたほうがいいでしょう。
冷凍庫で保管したときの賞味期限は?
すぐに食べないきのこは冷凍庫で保存すると長持ちするだけでなく、酵素の働きによって旨味や香りが増すと言われています。
冷凍庫での保存は約1ケ月が目安です。
①しいたけ
軸を切り落として傘だけにします。丸ごと凍らしても包丁で切れますが、前もってスライスしておいた方が調理時にさっと使えて便利ですよ。
②しめじ
石づきを切り落として小房に分けてから冷凍します。
③えのき
根元を切り落としてほぐしたら、1度に使い切れる分をラップに包み密閉袋に入れます。えのきは水分に弱いのでまとめて冷凍してしまうと半分取り出すときにもう半分が半解凍されてまずくなってしまいます。
⑤まいたけ・エリンギ
使いたい大きさに裂いたりカットして、重ならないように密閉袋に入れます。
⑥マッシュルーム
軸が付いたまま薄くスライスして、密閉袋に入れます。冷凍すると食感が変化するのであまり冷凍向きではありません。
⑦なめこ
未開封のなめこはぱっくのまま冷凍できます。他のきのこと違って、保存期間は2~3週間です。
きのこを冷凍保存するときのポイント
きのこを水洗いしてしまうと栄養や旨味が流れてしまいます。また水分が残ったまま冷凍してしまうと霜がついて冷凍焼けの原因にもなります。
汚れが気になる場合はキッチンペーパーで拭き取ってあげれば大丈夫です。
密閉袋に空気が残っていると酸化して鮮度が落ちてしまうので、袋を閉めるときに手で押しながら空気を抜くようにします。
冷凍きのこの使い方
冷凍したきのこは自然解凍すると水分が出てきて味が落ちてしまいます。
調理する直前に冷凍庫から出して凍ったまま調理するのがおすすめです。
冷凍きのこは炒めても煮てもすぐに火が通るので調理が簡単ですよね。かさ増ししたいときや風味がほしいときに冷凍きのこがあればサッ取り出せてとても便利です。
正しい冷凍・解凍方法をすれば変な臭いもせずにおいしく食べられるのでぜひ活用してみてください。
まとめ
きのこは正しい保存方法をすればけっこう日持ちする食材です。すぐに食べないのであれば冷凍保存することで更に賞味期限を延ばすことができます。
冷凍することで旨味もアップして、常備しておくといろいろな料理に使えて便利なので、ぜひやってみてください。