地方から上京して都会で暮らしていても、何かしらの理由でUターンを考えている人がいると思います。
結婚して子どもが生まれると、現在の暮らしを離れて地元に帰るのは覚悟がいりますよね。
私は結婚、出産後に自分の地元に家族でUターンしました。
2度と戻ることはないと思っていた地元に、なぜUターンをしようと決意したのか。
子育てで変化した自分の考え方や都会での暮らしについて振り返ってみます。
Uターンを考え始めた最初のきっかけ
私は地方出身でのんびりとした田舎で育ちました。
高校卒業後、進学のために上京して憧れのひとり暮らしをスタートしました。
田舎にはない都会の良さにすっかり馴染み、そのまま就職。
独身の頃はお店がたくさんあって、交通も便利で、人で賑わっている都会が好きでした。
子どもが生まれるまでは地元に戻りたいとは1度も考えたことがありません。
そして結婚&出産。
あれほど戻りたくないと思っていた地元に、子どもが生まれたことがきっかけで戻りたいと思うようになったのです。
子育てをしていく中で何の心配もなく、不自由もなく、問題もなければ都会での暮らしを続けていたでしょう。
都会暮らしで大変だったこと
主人の帰りは遅く、日中はひとりで育児をしていてました。
子どもがまだ小さい時、育児中にさみしさや辛さ、行き詰まりを感じていました。
公園や子育て支援センターでママ友ができておしゃべりで息抜きはできますが、身内と違って頼る・甘えるというのはできませんよね。
実家が近くにあるママ友がうらやましかったです。
保育園に空きがなく、申請をしてから1年以上入園できませんでした。
その間は一時保育を利用して仕事に行っていたので、保育料が高くて泣きたくなりました。
朝は徒歩10分の保育園へ子どもを送って行き、急いで駅へ向かって満員電車にのる。
帰りはお迎えの時間を気にして、1本でも遅い電車にのると焦ってばかり。
何かの不具合で電車がとまると気が気ではありませんでした。
毎日時間ばかり気にしている日々でした。
都会で暮らしている人にとってはよくある話かもしれません。
私はこの生活にだんだんギャップを感じるようになったのです。
Uターンを決意した理由
当時は賃貸に住んでいたので、住宅の購入について考えていました。
転校はさせたくなかったので、子どもが小学生になる前に決めたいと思っていましたが、物件の見学に行っても「地元から遠く離れたこの場所で一生暮らすのだろうか?」というのが頭の片隅にあり、何件見てもピンときませんでした。
自分の子どもの頃と同じように、自然が身近にある環境でのびのびと成長してほしいという思いがありました。
春夏秋冬の季節を感じる遊びを楽しんだり、近所の友達と走りまわって遊んだり、田舎ならではの遊びを満喫してもらいたいです。
帰省するたびに親が年をとっていくことを実感していました。
今は元気でもいずれは体調や生活が大丈夫なのか心配です。
何かあった時に支えてあげたいと思うようになりました。
家族の賛成がないとUターンは難しいですよね。
仕事を辞めて地方に移住するのは、新たな仕事、新たな人間関係を1から築かなければなりません。
うまくいくのか不安で勇気がいることだと思います。
私達夫婦はUターンについて数年考えてきましたが、結果的に「奥さんの地元で子育てするのがベスト」と賛成してくれました。
最後に
私はお盆やお正月に地元に帰省した時、「なんで都会に住んでいるのだろう?」と思うようになりました。
それは実家で過ごす時間が居心地がよく、子どももおじいちゃん・おばあちゃんと一緒にいると楽しそうで自分も助けられていることが多かったからです。
家族でのUターンは主人が賛成してくれなければ実現しなかったことです。
田舎でのびのびと暮らしたいという意見は夫婦で一致していたので、あの時決断してよかったと思っています。
もしUターンについて迷っているならば、家族でよく話し合ってみて下さい。