鶏肉を調理するときに気になる臭い。
この特有の臭いがあると、料理の美味しさが半減してしまいますよね。
でも、鶏肉の臭いは簡単な下処理で軽減できるので、ぜひ試してみてくださいね。
鶏肉の臭いを軽減する方法
鶏肉の独特の臭いを和らげるための方法は、家にあるもので簡単にできるものばかりですよ。
調理酒の利用
アルコールの力を活用し、鶏肉の臭いを和らげる定番の手段です。
調理酒を使うことで臭い成分が揮発しやすくなり、肉が柔らかくジューシーに仕上がります。
鶏肉を30分程度調理酒に浸してから調理するのがおすすめです。
牛乳で浸ける
牛乳に含まれる成分が臭いを包み込み、和らげます。
鶏肉を1時間ほど牛乳に漬け込んだ後、軽くすすいで調理することで、柔らかく風味豊かな仕上がりが期待できます。
塩を使う
塩の浸透圧で、余分な水分と一緒に臭い成分を取り除きます。
適量の塩を鶏肉に振りかけ、軽く揉み込んでから5分置き、その後しっかり洗い流します。
これにより、臭いを抑えると同時に肉質も柔らかくなります。
温湯処理
50度程度の温かいお湯に浸し、指で表面の脂を取り除きます。
お湯を替えて数回この作業を繰り返します。
この簡単な方法で、臭い成分を取り除き、よりさっぱりとした仕上がりになりますよ。
ニンニク・生姜・ハーブの使用
これらの香味野菜は、臭いを抑えつつ料理に深みを加えます。
煮込み料理に一緒に加えることで、鶏肉特有の臭いが気にならなくなり、料理全体の風味が豊かになります。
ローズマリーやバジル、タイムなどのハーブを使うと、鶏肉の臭いを和らげるだけでなく、香り豊かな仕上がりになりますよ。
ドリップを取りのぞく
冷凍した鶏肉を解凍すると分離して出てくる液体(ドリップ)が、臭いの原因となる場合があります。
解凍後は、キッチンペーパーでドリップをしっかり拭き取ることが重要です。
脂肪の処理
鶏肉の脂肪部分には独特の臭いが含まれることがあるため、気になる場合は取り除くとよいでしょう。
ただし、鮮度の高い脂肪であれば適量残しても問題ありません。
鶏肉が臭う原因
鶏肉が臭うのは、いくつかの原因が考えられます。
原因を知ることで、臭いを防ぐための対策もとることができますね。
肉自体の持つ臭い
人間に体臭があるように、動物もそれぞれがもつ固有の臭いがあります。
これに加え、飼育環境や与えられた飼料、畜舎での臭気など、さまざまな要因が影響します。
酸化が原因の場合
食品はどれも時間が経つと酸化しますが、特に畜産物の脂肪が酸化することで、人に不快な臭いを感じさせます。
酸化による臭いは、生の状態よりも調理後や再加熱時に顕著になると言われています。
冷蔵庫の臭い移り
冷蔵庫や冷凍庫内の他の食品から、臭い移りが起きる可能性もあります。
そのため、保存するときには密閉容器に入れるとよいでしょう。
購入後、室温で放置したり、常温で解凍したりするなど、適切でない環境で保存された場合にも臭いが発生することがあります。
この場合、腐敗のリスクにもつながるため、十分な注意が必要です。
腐敗による臭い
保存方法が不適切だったり、消費期限を過ぎていたりすると、腐敗が進み、強い臭いが発生します。
このような状態の鶏肉を食べると、食中毒を引き起こすリスクが高まるため、注意が必要です。
鶏肉が腐っているかの見分け方
鶏肉の臭いが気になったとしても、腐っていなければ食べても大丈夫です。
しかし、場合によっては腐敗から臭いが発生していることもあるので、臭いや見た目などから判断しなければなりません。
臭い
腐った鶏肉は不快な臭いを放ちます。
生ごみのような臭い、アンモニア臭、酸っぱい臭い、などが感じられます。
見た目
新鮮な鶏肉はピンク色でわずかにツヤがあります。
一方、傷み始めると色がくすんできて、灰色、緑色、または白っぽい変色が見られることがあります。
表面
新鮮な鶏肉はしっとりとして弾力がありますが、腐った鶏肉は表面がヌルヌル、ベタベタし、粘り気があります。
触った際に糸を引くような感触がある場合も、腐っている証拠です。
ドリップ
鶏肉から出る赤色の液体をドリップといいます。
新鮮な鶏肉のドリップは透明か、薄いピンク色で臭いもほとんどありません。
ドリップが濁っていたり、異臭を放ったりしている場合も注意が必要です。
食感
調理した鶏肉を食べた際、粘つきを感じたり、異常な臭いが口内に広がることがあれば、すぐに食べるのを中止してください。
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鶏肉の臭みを抑えるための適切な下処理方法
鶏肉の下ごしらえは、料理の風味を高めるだけでなく、鮮度を保ち安全に食べるためにも欠かせません。以下は、鶏肉特有の臭いを軽減し、品質を維持するための効果的な処理方法です。
脂肪を取り除く
脂肪の多い部位は、特に臭みが出やすい傾向があります。
黄色っぽく変色した脂肪部分は臭いの元になりやすいため、取り除くことで臭いを抑えることができます。
ただし、脂肪には旨味も含まれるため、必要以上に取り除かないようにしましょう。
ドリップの処理
鶏肉から出る液体(ドリップ)は、細菌が繁殖しやすいため注意が必要です。
ドリップが出ている場合は、全体をキッチンペーパーで丁寧に拭き取り、ドリップは調理に使わず捨てるのが安全です。
ドリップが多く出ている鶏肉は品質が低下している可能性があるため、購入を避けるか、早めに調理するようにしましょう。
まとめ
鶏肉の臭いが気になる場合は、調理前にひと手間かけることで、臭いを和らげることができます。
臭いがきつい場合には、腐敗していないかにも注意し、危ないかなと思ったら食べないようにしましょう。