お多福豆は、やわらかい食感と上品な甘みがある豆料理です。
形はそら豆と似ていますが、実はそら豆の1品種なんですよ。
そこで、お多福豆とはどんな豆なのか、なぜ黒いのかについて解説していきます。
お多福豆と空豆の違いは?
「お多福豆とそら豆は似ている」と思う人もいるようですが、お多福豆はそら豆の1品種なのです!
そら豆の鮮やかな緑色と対照的な、黒色のお多福豆は別物だと思う方も多いでしょう。
お多福豆の正体は、そら豆をアレンジした料理だったのです。
お多福豆と呼ばれているのは、豆の形がおたふくに似ているから。
おたふくは幸福の象徴とされていますが、お多福豆も「多くの幸せを招き入れる」という願いを込めて作られてきたものです。
お多福豆はなぜ黒い?
乾燥したそら豆を水で戻し、皮付きのまま黒砂糖などで甘く煮込むと、黒くて柔らかいお多福豆へと変わります。
煮込むときに空気に触れることで、酸化して黒くなっていくのです。
黒豆を煮るときに錆びた釘を入れるように、より黒くしたいときには、鉄分を加えるとよいのだそう。
煮込んでいるときに、少しずつ黒色に変化していく様子はなんだかワクワクしますね。
お多福豆の煮方
【材料】
・乾燥そら豆 300g
・砂糖(ザラメ)200g
・塩 小さじ1
・重曹 小さじ1
1.鍋にそら豆、豆の体積の約3倍の水、重曹を加え、加熱を開始します。
2.水が沸騰したら蓋をして火を弱め、そら豆が柔らかくなるまで約3時間煮込みます。
3.鍋をそのまま置き、蓋をしたまま半日程度、冷めるまで待ちます。
4.そら豆をざるに移して水を切り、再び鍋に戻します。砂糖、塩、豆がかぶる程度の水を加えます。
5.再び蓋をして弱火で3時間ほど煮込み、火を止めます。
6.完全に冷めたら蓋を外し、鍋を軽く揺らして仕上げます。
仕上げのときに、蓋を取って水分を飛ばすと、つやが出ておいしさが増しますよ。
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まとめ
お多福豆は、乾燥させたそら豆を煮込んだ豆になります。
それぞれ色や味は異なりますが、どちらも食べ始めるとやみつきになるおいしさがありますよね。
一年の始まりにお多福豆を食べて、福を呼び込み、よい一年を過ごしていきたいですね。