家で飼っているメダカを見て、メダカにも「オスとメスがいるよね?」と思ったのですが、見分け方が分からない!
子どもの頃、学校で教わったような気もしますがすっかり忘れてしまったので、改めて知りたいと思いました。
そしてオスメスのペアで飼ったら「卵も産むのかな?」と思い、繁殖させる方法や気をつける注意点などもまとめてみました。
繁殖できるかひそかに楽しみであります。
メダカのオスとメスの見分け方
上の2匹のメダカはどちらがオスでどちらがメスでしょうか?
正解は左側がオス、右側がメスになります。
どこが違うのかよく見てみると、ヒレに注目してください。
オスの背びれは大きくて切れこみがあります。
そして尻ビレの形は平行四辺形で先端がギザギザしています。
それに対してメスの背ビレは丸みをおびていて切れこみはありません。
尻ビレはオスに比べて小さく、台形のような形で先端はギザギザしていません。お腹はふっくらとして丸みがあります。
ヒレで性別の違いが分かるんですね!
メダカを繁殖させる方法
オスとメスのペアで飼う
オスとメスの見分けがついたらペアを作って水槽で飼ってみましょう。
当たり前ですがオスだけ、メスだけでは繁殖しません。
メダカにも相性があり、相性が悪いと繁殖行動をとってくれません。そこで数ペアできるように飼い、メスの数を少し多めに入れておくと繁殖しやすくなります。
産卵には体力をつかうので元気な卵を産んでもらうには十分な栄養と健康であることが大切です。
産まれてくる卵の数や卵の健康状態はメスのメダカの健康状態によって変わってきますので、毎日エサをしっかりと与えて健康に育ててあげましょう。
産卵時期
メダカは春から秋にかけて産卵します。
水温が20℃以上で日照時間が13時間以上の環境が産卵に適しているので、地域によっては繁殖期がとても長くなります。
メダカの産卵は夜明け頃に行われ、1回の産卵で産む卵の数は10~20個ほどです。元気なメスはほぼ毎日卵を産み、一生の内で約2000個もの卵を産みます。
交尾もまた早朝に行われます。
オスがメスの体の下をくるくる回り、メスが求愛を受け入れるとオスは背ビレと尻ビレでメスの体を抱きかかえ、そのまま産んだ卵に受精させます。
オスのヒレが長いのは交尾のときにメスを抱きかかえるためなのです。
交尾が終わるとオスはメスから離れ、メスは卵を体につけたまま泳ぎ始めます。
暗い室内で産卵させる場合には、水槽用ライトがあると明るさが保てます。
産卵後の卵
メスは受精した卵を体につけたまましばらく泳ぎ、その後水草などに体を擦り付けて卵を産み付けていきます。
メダカの卵は他のメダカに食べられてしまうため、卵を確認したら別の水槽に移すようにしましょう。
卵の取り方は直接取る方法と間接的に取る方法があります。
【直接取る方法】
お腹に卵をつけたメスをネットですくって指やハケなどで卵を取ります。
有精卵は透明で弾力があり指で触っても割れません。無精卵は白く濁っていて触ると割れてしまいます。
卵は指で触って割れなくても、メダカは体を触られたりしてストレスがかかるので慣れていないとあまりおすすめできません。
【間接的に取る方法】
水草や産卵床を水槽に入れておいて、卵が産み付けられたらそれごとふ化用の水槽に移動させましょう。
卵が絡まりやすい水草はウィローモスやマツモなどがあり、葉が細かいため体を擦り付けやすいのです。
産卵床は天然植物のシュロやヒカゲノカズラが手軽で便利です。
⇓ ウィローモスマット
⇓ シュロの巣
卵をふ化させる
水温によってふ化するまでの日数が決まりますが、水温25℃なら10日くらいでふ化します。
ふ化しない卵があればそれは無精卵でありそのままにしておくと表面にカビが生えてきて、他の卵にもカビが移ってしまいますので取り除くようにしましょう。
ふ化したばかりの稚魚はとても小さく4~5ミリくらいです。
稚魚はヨークサックという栄養袋のような器官を持っていて、1~2日はこの栄養で過ごすことができるのでエサはいりません。
エサを食べるようになったら稚魚用のエサで粒が細かいものを与えます。
稚魚は小さいため食べている様子がよく分からないので、少しずつ与えて食べ残しがないようにします。
エサが足りなくでもだめですし、食べ残しによって水質が悪化しても稚魚が死んでしまうこともあります。
また、稚魚の成長には日光に当てることが大切です。1ヶ月くらいするとだいぶメダカらしい姿になって、3ヶ月経つと成魚になります。
まとめ
メダカを飼育するならオスとメスをペアで飼って、産卵させてみるともっとメダカに興味がでてきますね。
産卵から卵をふ化させて、稚魚を成長させるのには水温や水質管理などいろいろと手をかけてあげることがありますが、その分成魚に育ったときには嬉しくなりますね。