オコジョのかわいい姿やつぶらな瞳、ペットとして飼ってみたいと思う人も多いのではないでしょうか。
しかし、オコジョはペットとしては飼育ができないのです。
飼育ができない理由や、オコジョの性格、食べ物、生息地などについてご紹介します。
オコジョはペットとして飼育できる?
オコジョはペットとして飼うことができません。
なぜなら、準絶滅危惧種に指定されているからです。
日本には、エゾオコジョとホンドオコジョの2種が生息していますが、どちらも準絶滅危惧種であり、ホンドオコジョは、長野県の天然記念物に指定されています。
「山の妖精」や「山も神様の使い」とも言われていて、一目見ると心が奪われてしまいそうなくらいかわいいオコジョ。
ふわふわとしていて、つぶらな瞳がチャーミングなオコジョをペットにしたいでしょうけど、諦めるしかありません。
オコジョは見た目はとってもかわいらしいのですが、ペットとして飼うには性格的にも問題があるのだそう。
オコジョの性格や食べ物は?
オコジョはイタチ科の小動物なため、気性が荒い性格であります。
野生の生き物なので、警戒心が強く、群れで行動はせずに単独で行動します。
人に懐くということはなさそうですね。
素早い動きと高いジャンプ力で、ウサギやネズミ、昆虫などを捕食し、自分よりも大きい獲物を襲うこともあるのだそう。
かわいい見た目とは裏腹に、意外にも肉食動物だったのですね。
う~ん、ペットとして飼うのは無理だなぁ。
オコジョの生息地は?
ホンドオコジョ…東北から中部地方にかけて生息
エゾオコジョ…北海道や青森に生息
ホンドオコジョは、東北や中部地方の山岳・高山地帯の涼しい場所に生息しています。
尾瀬や乗鞍岳、志賀高原、立山などで見られることが多いです。
別名でヤマイタチ、クダギツネと呼ばれていて、体長は14~24cmほどです。
一方、エゾオコジョは、北海道や青森の山岳地帯に生息しています。
エゾイタチとも呼ばれており、体長はホンドオコジョよりも大きく30cmほどになります。
残念ながら、日本の動物園では飼育されていないようです。
春の繁殖期になると、樹洞や岩の隙間などを巣穴として繁殖します。
野生のオコジョに遭遇する確率は低いので、出会えたらラッキーですよ。
オコジョの毛の色は変わる?
オコジョといえば、真っ白な毛を想像しますが、夏と冬で毛の色が違うのです。
夏は背側が茶色で、腹部が白色。冬は全身が真っ白になります。
尻尾の先だけは、一年中黒色になります。
毛の色が変わるのは、春と秋に体毛が抜け変わる「換毛」によるものです。
雪の中に現れた真っ白なオコジョは本当に美しく、まるで妖精のよう。
出会えるのは幸運なことで、もし自分の前に姿を現してくれたら、そっと見守ってあげましょうね。
オコジョの寿命は?
野生のオコジョの平均寿命は1~2年です。
飼育されたオコジョは、7年生きたことがあるそうです。
野生下ではあまり長生きできないのですね。
オコジョも肉食ハンターですが、オコジョの天敵は、ワシやタカ、キツネや蛇になります。
また、オコジョが準絶滅危惧種に指定されている理由は、
毛皮ブームが起きたときに輸入したミンクの一部が野生化したことで生態系が変化したこと、森林伐採による生育環境の悪化などがあげられます。
人間が自然界に与える影響は大きいですね。
まとめ
オコジョは、残念ながらペットにすることはできません。
オコジョは、山岳や高山地帯に生息しますので、登山途中に偶然見かけることもあるかもしれません。
見かけたときには、びっくりさせないように、そっと見守ってくださいね。