北海道で「サガリ」と呼ばれているのは、「ハラミ」のことなんですよ。
サガリもハラミも横隔膜の筋肉ですが、厳密にいえば違う部分であるものの、地域によってその呼び方は「サガリ」と呼ばれたり、「ハラミ」と呼ばれたりしています。
そこで、サガリとはどんなお肉なのか、サガリとハラミはどう違うのか、地域によってどう呼ばれているのか、についてご紹介していきます。
サガリは牛のどこの部位?
「サガリ」とは、牛の横隔膜の筋肉の腰椎側についている部分です。
見た目は赤身の牛肉のようですが、内臓肉(ホルモン)に分類されていて、牛1頭から1kgしかとれない希少部位なのです。
サシが少なく柔らかい肉質が特徴で、ホルモン独特のクセもなく、他の部位と比べてもヘルシーなため女性にも人気がある部位なのです。
サガリという名は、横隔膜にぶら下がっていることからつけられたのだそう。
牛肉のサガリ以外にも豚肉にもサガリがあり、豚1頭から200~300gほどしかとれません。
豚のサガリは傷みやすいので、どのお店でも提供されているわけではないので、貴重な部位になります。
サガリとハラミの違い
サガリとハラミは同じ横隔膜の筋肉ですが、横隔膜の腰椎側の肉厚な部分がサガリ、背中側の薄い部分がハラミになります。
なので見た目や味わいが似ていて、どちらも柔らかくてあっさりとしていて食べやすいです。
食べ比べてみると、ハラミの方が脂量が多く、脂の甘みを感じることができ、サガリの方が脂量が少なくあっさりと食べられます。
カロリーを比べてみると、サガリは100gあたり283kcalで、ハラミは342kcal。
牛カルビ371kcalや牛タン356kcalに比べると低カロリーで食べやすいので、ついつい食べ過ぎないように気をつけないといけませんね。
北海道ではハラミをサガリと呼ぶ?
「サガリ」と聞いても何のことかピンとこない人もいるかと思います。
地域によってサガリとハラミをちゃんと分けて呼ぶ地域もあれば、サガリのこともハラミとして呼ぶ地域もあったりといろいろです。
地域によってどのように呼ばれているのか見てみると、
〇北海道
サガリのことも、ハラミのことも「サガリ」と呼ぶ。
〇本州
サガリのことも、ハラミのことも「ハラミ」と呼ぶ。
〇九州
サガリは「サガリ」、ハラミは「ハラミ」と呼ぶ。
地域によって、横隔膜の筋肉部全部をまとめて「サガリ」または「ハラミ」と呼ぶところもあれば、ちゃんと使い分けて呼ぶところもあるようですね。
サガリとハラミは、厳密には違うけどほぼ同じ部位だと思っておけば、旅行先などで戸惑わずにすみますね。
サガリはどこで買える?
あっさりとしていてヘルシーなサガリは、お家でのごはんやBBQでも楽しみたいですよね。
手軽に購入できればよいのですが、希少部位なため、近所のスーパーでは販売されていないこともあります。
そんなときは、お肉屋さんにいってみたり、ネットで購入してみてくださいね。
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サガリの焼き方や食べ方
サガリは内臓肉なので、レアのように生焼けで食べると食中毒の危険があります。
表面が焼けたから大丈夫と思わずに、中までしっかりと焼いて火を通しましょう。
サガリは焼くと肉汁があふれてくるので、焦げ目がつくぐらい焼く「焦がし焼き」をすると、香ばしさや旨味がアップしてよりおいしくなりますよ。
焦げ目がついたジューシーなサガリは、タレをつけて食べればご飯がすすむのはもちろん、塩をかけてシンプルに味わうのもよし。
違った味わいを楽しみたいのなら、両方試してみるのがおすすめですよ。
もちろん焼肉以外にも、炒め物や煮込み料理にも合うので、いろいろなレシピに使って味わってみてください。
まとめ
北海道で呼ばれているサガリとは、横隔膜の筋肉のことで、ハラミとほぼ同じところにある部位です。
そのため、サガリのことをハラミという地域もあれば、ハラミのことをサガリという地域もあります。
柔らかくてジューシーかつヘルシーなので、ぜひ食べてみてくださいね。