焼き芋で糖度が高い紅はるかを上回る甘さがある「つらさげ芋」。
そのあまりのおいしさと甘みの強さに初めて食べる人は「何これ!?」とびっくりしてしまいます。
そんな衝撃をあたえるつらさげ芋とは、一体どんなさつまいもなのでしょうか?
つらさげ芋の作り方や販売場所、通販でお取り寄せできるのかについてご紹介します。
つらさげ芋の作り方
「つらさげ芋」とは鹿児島県垂水市大野原地区で昔からの伝統製法で作られるとっても甘いさつまいもなんです。
鹿児島では芋づるのことを「つら」といい、収穫したさつまいもをつらごと自宅の軒先に吊るして熟成させることから「つらさげ芋」と呼ばれています。
寒風にさらすことで甘みが増してくるんですよ。
つらさげ芋は10月~11月頃に収穫したさつまいもを約1か月吊るすのですが、管理が大変なんです。
霜が降りるような寒い日には腐らないように納屋に移したり、ストーブをたいて、気温の変化に対応しながら管理されています。
そのため大量に生産することはできず、大野原地区でつらさげ芋を作る農家も減ってきているので、希少価値のあるさつまいもなんですよ。
つらさげ芋の糖度は?
大野原地区は標高500m以上の高地にあり寒暖差が激しいため、寒風にさらされたつらさげ芋はとっても甘くなります。
つらさげ芋をじっくり焼きあげると、糖度はなんと40度!
中には50度になるものもあるんだそう。
つらさげ芋の品種は紅はるかなんですが、他の品種と比べてみると
通常の紅はるか…約30度
安納芋…約20度
紅あずま…約14度
シルクスイート…約8度
つらさげ芋は断トツの甘さですね。
まるでスイーツみたいというのも頷けます。
つらさげ芋の販売場所は?
これまでは毎年12月第1日曜日に実施されている「大野原いきいき祭り」で販売されていました。
このお祭りの日がつらさげ芋の販売解禁日で、それよりも前に販売することはできなかったそうです。
しかし、2021年からは12月1日が販売解禁日となりました。
2021年の大野原いきいき祭りは中止になったため、道の駅たるみず・道の駅たるみずはまびらで特別販売会が行われました。
生のまま販売されているのもあれば、焼き芋にして販売しているつらさげ芋もあります。
つらさげ芋を求めてやってくる人も多いので早めにいかないと売り切れちゃいますよね。
大野原いきいき祭りも例年人気があるお祭りで、開催時間前に行列ができるほど楽しみにしている人が多いのです。
ぜひ来年は実施されることを願うばかりです。
つらさげ芋は通販で買える?
つらさげ芋は通販で簡単にお取り寄せはできないようですが、楽天ふるさと納税で取り扱っています。
手間暇かけて一生懸命につらさげ芋を作っている地域を応援して、そのお礼として特産品であるつらさげ芋をもらえたら嬉しくなりますよね。
ふるさと納税以外の方法でつらさげ芋の甘さを味わってみたい人は、一般的な紅はるかを買って自宅でおいしく焼き上げるという方法もあります。
つらさげ芋より甘みは劣るかもしれませんが、追熟された紅はるかならとろけるような甘さでおいしいですよ。
⇑この紅はるかは収穫後に温度管理された熟成庫で40日以上保管され、焼き芋にするとねっとりとして甘いんですよ。
自分で焼き芋をつくるのが面倒くさいと思う人は、3か月以上も熟成させた紅はるかを焼き芋にして、急速冷凍でおいしさを閉じ込めた冷凍焼き芋もあります。
⇓蜜焼き芋(冷凍焼き芋)
食べたいときに電子レンジで温めるか自然解凍して食べられるので、ストックしておくと重宝しますね。
ちなみに焼き芋は冷凍してから食べることでダイエット中でも気にせず食べることができますよ。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。⇓
まとめ
つらさげ芋はとっても甘くておいしいさつまいもです。
購入できる場所が限られているため、販売しているのを見かけたらぜひともゲットしたいものです。