寒くなってくると、お弁当にスープジャーの味噌汁を持っていきたくなりますよね。
ただ、いくら保温が効くからといっても、正しく持ち運ばないとスープジャーの味噌汁も腐る可能性があるのです。
そこで、どのような場合に腐る可能性があるのか、腐らせずに安全に持ち運ぶ方法についてご紹介します。
スープジャーの味噌汁が腐る原因
スープジャーの味噌汁が腐る原因には、味噌汁の温度や保温時間、中の具材によることがあります。
温度管理が不十分
スープジャーの中身が傷む主な理由は、温度管理が不十分なことです。
食中毒菌は35℃前後で活発に増殖するため、スープジャーの保温性能が低下し、この温度域になると菌が繁殖しやすい環境となります。
スープジャーの中身を腐らせないためには、60℃以上を保つことが重要です。
特に保温機能が低いスープジャーや、外気温が低い冬場には注意が必要です。
長時間保存のリスク
スープジャーを使用する際には、飲食物を6時間以内に消費することが推奨されます。
それ以上保存すると、初めは高温でも次第に温度が低下し、菌が増殖しやすい条件を作ってしまいます。
できるだけ6時間以内に食べきるようにしましょう。
傷みやすい具材の使用
味噌汁をスープジャーに入れる場合、具材の選び方も重要です。
・豆腐
・なめこ
・じゃがいも
・あさり、しじみ
などは菌が繁殖しやすく、傷みやすい傾向があります。
比較的傷みにくい大根やごぼう、なす、ネギなどを選ぶことで、腐敗リスクを軽減できます。
スープジャーの味噌汁を腐らせない方法
スープジャーを使って味噌汁を持ち運ぶ際には、腐敗を防ぐためにいくつかの工夫が必要です。
安全かつ美味しく味噌汁を楽しむためのコツをご紹介します。
容器を事前に温める
スープジャーで中身を温かく保つためには、容器全体を温めておくことがポイントです。
使用前に熱湯を注いで1~5分程度温めておけば、スープを入れた際の温度低下を防ぎ、より長時間温かさを維持できます。
内圧の変化で開けられなくなる場合があるため、フタはしないでおきましょう。
熱々の味噌汁を入れる
容器を保温したら、しっかりと加熱した熱々の味噌汁を注ぎ、すぐに蓋をすることで保温効果を最大限に引き出せます。
味噌汁自体が十分に加熱されていない場合、冷める速度が速くなってしまいます。
そのため、事前に予熱したスープジャーに、しっかりと熱した味噌汁を入れ、すぐに蓋を閉めることが重要です。
規定量まで入れる
スープジャーの容量に対して味噌汁の量が少ないと、保温効果が十分に発揮されません。
中身が少なすぎると温度が下がりやすくなるため、適切なサイズの容器を選び、規定量まで入れて使用することをおすすめします。
塩分を増やして腐敗を防ぐ
味噌汁をスープジャーに入れる際、味噌の量を普段より少し多めにすると、塩分濃度が高くなり、腐敗リスクを軽減できます。
特に長時間持ち運ぶ際には、このような工夫で安全性を高めることができます。
スープジャーの味噌汁が劣化した際の特徴
スープジャーに入れた味噌汁が劣化すると、外見や臭い、味に明らかな変化が現れることがあります。
その特徴をみていきましょう。
外見の変化
腐敗した味噌汁には、次のような視覚的な変化が見られます:
- 表面に白い膜ができる(カビの発生)
- 粘り気が増し、どろどろしている
- 泡立っている
- 糸を引いている
これらの症状が見られる場合、腐敗が進行している可能性が高いため、早急に処分しましょう。
臭いの異変
味噌汁が腐ると、臭いにも次のような変化が現れます。
- 腐敗臭
- 酸っぱい臭い
- 本来の味噌汁とは異なる異臭
蓋を開けた際に、普段と異なるツンとするような臭いを感じた場合は、迷わず廃棄してください。
味の変化
味にも次のような異常が見られる場合があります。
- 味噌汁の本来の味がしない
- 酸味が強い
- 苦みがある
見た目や臭いで問題が分からなくても、味に違和感を覚えた場合は食べるのを避け、破棄することをお勧めします。
前日に作った味噌汁を入れても大丈夫?
前日に作った味噌汁の残りを翌日持っていけたら楽でいいですよね。
しかし、味噌汁は調理後から徐々に品質が変化していき、前日のものは味噌本来の香りや風味が損なわれ、雑菌が増えやすい状態になっています。
たとえ冷蔵保存していたとしても、前日の味噌汁は安全面や風味の観点からあまりおすすめできません。
スープジャーを使用する際は、当日の朝に新しく作った味噌汁を詰めることで、安心して美味しい味噌汁を食べることができますよ。
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朝に味噌汁を作る時間がないときの解決法
朝に味噌汁を作る時間がないときは、インスタント味噌汁を持っていきましょう。
職場や出先にポットがないときは、スープジャーに熱湯をいれて持っていきます。
食べる直前にインスタント味噌汁を作れば、温かくて美味しい味噌汁を食べることができますよ。
まとめ
味噌汁を持ち運ぶ際は、保温時間などの容器の性能と適切な使用方法が大切です。
容器が十分な温度を保てる間のみ、安全に持ち運ぶことが可能です。
予熱不足やぬるい状態で容器に詰めた場合、また容器の保温時間が経過した場合は、食中毒のリスクが生じる可能性があるので気をつけないといけませんね。