宇宙芋は見た目がごつごつしていて隕石のような芋ですが、加熱すると里芋のようなモチモチ食感でおいしい芋なんです。
ポリフェノールなどの栄養も多く含んでいるので、健康に気を付けている人や美肌を気にする女性にもおすすめな芋なんですよ。
スーパーではあまり見かけない宇宙芋。
その味や栄養、旬の時期、美味しい食べ方について詳しくご紹介していきますね。
宇宙芋の味は?
宇宙芋は、東南アジア原産のヤマノイモ科の野菜で、地上に伸びるツルにできる「むかご」のことです。
普通のむかごは小豆サイズが一般的ですが、宇宙芋はこぶしぐらいのサイズのものもあります。
岩のようにゴツゴツしていて、形が隕石に似ていることから「宇宙芋」と言われているのだそう。
宇宙芋の特徴は、
・さっぱりとした味
・カットすると中が黄色
・食感はじゃがいものような感じ
・すりおろすと粘り気がある
味は、さっぱりとしていて、じゃがいもや山芋、里芋のような感じで、生で食べるとあまりおいしくないと感じる人も多いようです。
食感もじゃがいものような感じですが、少し粘り気があるのが特徴です。
宇宙芋の栄養は?
宇宙芋は、ポリフェノールやカリウム、食物繊維などが多く含まれています。
すりおろすと黄土色に変色するのは、ポリフェノールが原因ですが、ポリフェノールには抗酸化作用がありガン予防や老化を防ぐことが期待できます。
また、カリウムは摂り過ぎた塩分を体外へ排出してくれるので、高血圧やむくみ予防にも◎。
消化酵素が多く含まれているので、便秘解消や美肌作りにもなり、女性にとっては嬉しいですよね。
栄養価は、山芋や長芋のむかごとだいたい同じで、自然薯にも負けないくらいの栄養があるスーパーフードなんですよ。
宇宙芋の旬の時期や生産地は?
宇宙芋の旬の時期は、8月~11月頃です。
宇宙芋は暑さに強く寒さに弱い特徴があり、植えてから4か月ほどで成熟します。
そのため春~夏にかけて植えると、8月~11月頃に大きく育ち、熟したものは自然と落ち始めます。
日本ではまだ流通量が多くなく、スーパーでもあまり見かけないですよね。
神奈川県や栃木県、滋賀県、徳島県などで栽培されていますが、地域で栽培しているところがあれば道の駅などで販売されていることもあります。
また、プランター栽培も簡単で手入れがしやすいことから、自宅で家庭菜園で育てている人もいます。
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宇宙芋はとろろで食べることができる?
宇宙芋は、すりおろすと山芋のような粘り気があるので、とろろとしても食べることはできます。
しかし、色が黄土色に変色してしまうため、おいしそうに見えないのが難点なんです。
まるでカレーのような色合い。
また、味も青臭さが残る感じがあるので、とろろには向いていないですね。
宇宙芋の美味しい食べ方
宇宙芋は生で食べるよりも、加熱して食べるのがおすすめです。
どんな食べ方があるのかご紹介しますね。
①天ぷら
宇宙芋をスライスして衣をつけて揚げれば、あっさりとした味わいの天ぷらの完成です。
加熱するとモチモチした食感になって、おいしいですよ。
②フライドポテト
お好みの太さにカットして、そのまま油で揚げて塩を振れば、フライドポテトになります。
食べだすと止まらない、大人から子どもまで好きな味ですよ。
③煮物
宇宙芋は醤油やみりんとも相性が良く、じっくり煮込むことで宇宙芋の味が引き立ち、おいしく仕上がります。
にんじんや玉ねぎ、ごぼうなど他の野菜と一緒に煮込んでみてくださいね。
④汁物
里芋や山芋の代わりとして、けんちん汁や豚汁に入れてもいいですね。
柔らかく煮込んでモチモチした食感が味噌汁の塩気とばっちり合います。
⑤サラダ
宇宙芋はマヨネーズとも合うので、ポテトサラダにしてもおいしいですよ。
いろいろな野菜を和えて作れば、栄養もたっぷり摂れますね。
まとめ
宇宙芋は生で食べるより、天ぷらや煮物など加熱して食べるとよりおいしくいただけます。
ポリフェノールやカリウム、食物繊維も多く含まれているので、普段の食事に摂り入れたい食材ですね。
ただ、あまりスーパーでは販売されていないので、道の駅や直売所などで見かけたときに購入するか、家庭菜園で育ててみるのもいいですね。