「土竜」この漢字は一体何て読むのでしょうか?
正解は…「もぐら」です。
「土竜」は食虫目モグラ科の哺乳類の総称です。一体なぜこの漢字が使われるのでしょうか?
漢字の由来ともぐらは何を食べるのか、もぐら自体を食べることができるのかについてまとめています。
土竜の漢字の由来は?
「もぐら」が「土竜」という漢字になった理由は、土を掘った後のトンネル部分が竜のように見えるからだそうです。
かつての中国では土竜は「ミミズ」のことを指していて、日本に伝わったときに誤って「もぐら」が当てられたとも言われています。
ちなみに「ミミズ」は漢字で書くと「蚯蚓」です。なかなか見慣れない漢字ですよね。
もぐらが食べるものは?
もぐらは一生のほとんどを土の中で生活していて、ミミズや昆虫を食べる肉食性の動物です。
土竜が作るトンネルは地表から15~40cmまでの深さのところに作り、トンネルの長さは100~300mにもなるそう。
意外と浅いところにトンネルを作るのには理由があって、もぐらはトンネルの中に落ちてきたミミズや昆虫を食べるためにあまり深くは掘らないのです。
もぐらは視力はほとんどありませんが、その代わりに嗅覚と聴覚は優れています。
そのため土の中でもエサを見つけることができるのです。
もぐらは大食いでもあり、1日に食べるエサの量は体重の半分くらいで、胃の中に12時間以上食べ物がないと餓死してしまいます。
だからエサを求めて穴を掘り続けるということですね。冬でも冬眠せずにエサを探しては食べ続けているそうです。
もぐらは食用とされるのか?
日本ではもぐらを食べるなんてあまり聞いたことがありませんが、世界では食べている国もあるそうです。
しかし、味がおいしいかまずいかは国によっても違うようです。
中国の市場で売られているもぐらはあまりおいしくはないそう。ミミズや昆虫をエサにしているせいか肉の臭みが強いんですって。
しかし、ラオスの北部ではもぐらの肉が豚肉のような味がしておいしいと人気があるとか。
なんでもラオスのもぐらは主にタケノコを食べていて、そのため肉に臭みがなく旨味があるそうです。
同じもぐらでも何をエサにしているかによって変わってくるということですね。
まとめ
「土竜」は「もぐら」と読むのが正解でした。
もぐらは肉食の大食いで、トンネルを掘り続けるのがエサを食べるためだなんて知りませんでした。
もぐらの生態についてもっと知りたくなりますね。