ローストビーフを切ったときに中が赤いと、これは生焼け?食べても食中毒にならない?と心配になりますよね。
そんなことにならないように、できれば切る前に中まで火が通っているか確認したいもの。
そこで、ローストビーフが生焼けか見分ける方法や生焼けになる原因、生焼けだったときの対処法についてご紹介します。
ローストビーフが生焼けであるかの見分け方
ローストビーフは切ってから生焼けであることに気が付きますが、切る前に生焼けでないかを確認する方法があるといいですよね。
そこで、切る前に確認する方法と切ってから見分ける方法をご紹介します。
肉汁を確認する
串をさして、でてくる肉汁の色で生焼けかどうかを判断できます。
できあがったローストビーフが冷めたら、一番厚い部分に串をさします。
〇透明~うすい赤色の肉汁がでてくれば火が通っている
✖血のような色の肉汁がでてきたら生焼け
このように判断できます。
中心部の温度を確認する
竹串(鉄串)を使って中心部に火が通っているか温度で確認する方法があります。
竹串をローストビーフの中心部まで刺し、10秒ほどしたら取り出して下唇に当てます。
このときに冷たいと感じれば生焼け、温かければほど良く火が通っている、熱すぎると焼きすぎになります。
温度計で確認する
正確な温度で判断したいときは、調理用の温度計を使うといいですよ。
温度計の先端が中心部にいくように差しこみ、中心温度を測ります。
【ローストビーフの中心温度】
・50℃程度→レア
・55℃程度→ロゼ
・60℃程度→ミディアム
レアだと赤みが強く、焼きが足りない状態で、ミディアムだと焼き過ぎて茶色っぽくなってしまします。
丁度良い温度は「ロゼ」でピンク色になっている状態です。
以上がローストビーフが生焼けかどうかを確認する方法です!
調理用の温度計がない場合は、竹串や爪楊枝で肉汁や中心温度の確認をしてみてくださいね。
ローストビーフの生焼けを見た目で判断する方法
ローストビーフはそもそも赤い色をしているので、よほど血のような色でない限りは「これは大丈夫な色なのか?」と心配になってしまいますよね。
ローストビーフは生焼けでもダメだし、火が通りすぎてもダメ。
理想は薄いピンク色をした「ロゼ」の状態です。
ロゼにすることで、血を固めずにタンパク質だけを固めて、肉を柔らかくとろけるような食感にし、風味もよく仕上がります。
切った時に中が赤くてテカテカしているようなら、まだ火が通っていない状態です。
ロゼは時間が経つと赤色になる?
切った直後はきれいな薄ピンク色のロゼだったのに、時間が経つと赤いバラ色のような色に変化してびっくりしたことがありませんか。
これは肉の中に含まれるヘモグロビンが空気中の酸素と反応して変化したので、生焼けだったというわけではありません。
ですので、お店で売られているものは若干赤みが強いかなと感じても、それほど心配しなくてもいいでしょう。
ローストビーフが生焼けになる原因
ローストビーフが生焼けになる原因には、次のような理由があります。
冷蔵庫から出てすぐ調理した
冷蔵庫から出したばかりの牛肉は冷たいため、中まで火が通りにくく、生焼けになってしまいます。
じゃあ時間をかけて、中に火が通るまで焼けばいいかというと、今度は外側が焦げてしまい台無しになってしまいます。
なので、牛肉は冷蔵庫から出して1~2時間ほど置き、常温に戻してから調理するといいですよ。
余熱が足りない
ローストビーフはフライパンで全体に焼き色をつけた後、アルミホイルに包んでしばらく休ませ、余熱を使って中心まで熱を通します。
また湯煎する場合には、加熱時間が終わって火を止めてからも、しばらくはお湯の中で保温しておきます。
この余熱時間をしっかりとると中まで火が通り、柔らかく仕上がりますよ。
ローストビーフを生焼けで食べると危険?
生焼けのローストビーフを食べたら、食中毒にならないか心配ですよね。
本来、適切に管理されている牛肉であれば、食中毒になる可能性は少ないです。
その理由は、牛肉は豚や鶏肉と違って肉の内部に菌がおらず、菌がいる外側をしっかりと加熱すればいいからです。
食中毒の菌は「75℃以上で1分以上加熱すると死滅する」と言われています。
ただし、それは牛肉の管理がちゃんとされていればの話。
管理が適切になされていない、保存状態がわるい、調理器具に細菌がついていた場合は、食中毒を起こす可能性があります。
また、生焼けだとやっぱり心配…という人は、作るときは生焼けにならないように中まで火を通すべきですね。
ロゼに仕上げることで安心して食べることができます。
ローストビーフが生焼けだったときの対処法
ローストビーフが完成していざ切ってみると、明らかに生焼け!なんてことがあると思います。
そんなときは次の方法で加熱しなおして対処してみてくださいね。
フライパンで焼く
外側にあまり焼き色がついていないようでしたら、プライパンでもう1度焼いてみましょう。
フライパンに油を少量ひき、弱火で5分~10分ほど、フタをして蒸し焼きにします。
焼き上がったらフライパンから取り出して、冷めるまで常温でおいておきます。
湯せんにかける
牛肉をラップで2重に包み、ジップロックなどの密閉できる袋に入れて、空気を抜いてから閉じます。
大きい鍋にお湯を沸かして沸騰したら火を止め、そこに牛肉を入れます。
牛肉全体がお湯に浸かるようにし、フタをして15~20分置いていきます。
鍋から取り出し、冷めるまでそのまま待ちます。
以上の方法で再加熱すれば、生焼けだった中の部分にも火が通りますよ。
電子レンジでもできなくはありませんが、加熱の加減が難しいため、すぐに火が通ってしまうことがあります。
レンジを使うなら、両面を10秒ずつ加熱し、こまめにチェックしながら、加熱時間を調整してみてください。
まとめ
ローストビーフが生焼けかを見分ける方法は、肉汁をみる、中心温度を串や温度計で確認する方法があります。
もし生焼けで完成させてしまっても、フライパンや湯煎でもう1度再加熱すれば問題ありませんが、できれば1回で成功させたいですよね。
中まで火が通りロゼになっているかを見極めて、おいしいローストビーフを作ってくださいね。