白菜にある黒い斑点は、ゴマ症といわれる生理障害によるものなので、気にしなくても大丈夫なんですよ。
黒い斑点の成分はポリフェノールの一種なので、食べても問題ありませんよ。
黒い斑点ってカビなのかな？とか、食べても大丈夫なのかな？と思ってしまいますよね。
そこで今回は、白菜の黒い斑点の正体や、カビとの見分け方、白菜の正しい保存方法についてご紹介します。
白菜の黒い斑点は食べても大丈夫？
白菜にある黒い斑点って何だか気になりますよね。
黒い斑点は、白菜に含まれるポリフェノールの色素が現れたものなので、食べても大丈夫なんですよ。
「ゴマ症」とも言われていて、白菜を栽培する際の温度や湿度などの環境ストレスにより発生します。
カビや病気ではないので、食べても問題ありませんが、苦みや渋みがあることがあります。
味が落ちている場合があるので、選べるなら黒い斑点がない白菜を選んだ方がいいでしょう。
白菜のゴマ症とカビの見分け方
白菜のゴマ症は害がありませんが、保存状態が悪いとカビが発生することもあります。
・葉の部分にふわふわした白カビがある
・根本部分に黒カビがついている
・カビ臭いにおいがする
・粉っぽい質感がある
・ドロドロに溶ける
このようにカビが付いていたり、においがカビ臭い場合は、腐っているので食べないでくださいね。
腐った白菜を食べると、下痢や吐き気などの症状がでてしまいます。
また、カビの生えた部分を取り除けば大丈夫という人もいますが、カビの菌や胞子が全体的に広がっている可能性もあるため、もったいないですが処分しましょう。
白菜の茶色のシミはカビ？
白菜の根元部分が、広範囲に茶色く変色していることがあります。
これはカビが原因の「菌核病」で、気温や湿度が高いと発生しやすくなります。
白菜の根元部分に茶色シミがあったら、次の点を確認してみてくださいね。
・芯のほうまでシミになっているか
・腐った臭いがするか
・触るとヌルヌルしていないか
芯のほうまで全体的にシミが広がっていて、腐敗臭や溶けたような触感がある場合には、食べることができませんので処分してくださいね。
カットした部分が変色したのは安全かな？
カットされた白菜を保存していると、切り口が茶色に変色することがあります。
これは、ポリフェノールの働きによって酸化が進み、変色したものなので、切り口だけが変色しているなら食べることができますよ。
切り口だけが変色しているのか、内側のほうは大丈夫なのかを確認して見分けてくださいね。
白菜の賞味期限は？
白菜の賞味期限は、丸ごと保存する場合と、カットされたものを保存する場合で違ってきます。
【白菜の賞味期限】
丸ごと：約３～４週間
カット：約１週間
白菜は賞味期限の長い野菜なので、正しい保存方法で保存すれば、丸ごとなら約１か月は日持ちしますね。
一方で、カットされた白菜は、断面が空気に触れるので傷むのが早くなってしまいます。
断面が変色したりもするので、１週間以内を目途に早めに食べきってしまいましょう。
白菜を長持ちさせる保存方法
白菜を長持ちさせる保存方法をみていきましょう。
丸ごと保存する場合
白菜は水分が多い野菜なので、水分が蒸発しないように、丸ごと１玉を新聞紙で包み保存します。
秋から冬にかけては、涼しい場所なら常温でも保存ができます。
春以降で気温が高くなってきたら、新聞紙で包んでから冷蔵庫で保存してくださいね。
カットして保存する場合
カットされた白菜は、なるべく空気に触れないようにラップをして、冷蔵庫で保存します。
乾燥を防ぐためにも、ラップで包み直すのがいいですよ。
また、芯があると白菜の芯の部分がだんだん盛り上がってきて、鮮度が悪くなってしまいます。
これは白菜の芯が成長しているからなのですが、成長を止めるために、芯を切り落としておくといいですよ。
白菜は冷凍保存できる？
白菜をどうしても食べきれなそうなときは、冷凍保存することで賞味期限をのばすことができます。
冷凍保存すると、約１か月は保存が可能になります。
冷凍保存は、生のまま冷凍してもいいですし、茹でてから冷凍することもできます。
生のまま冷凍する場合
生のまま冷凍する場合は、白菜をよく洗って水分を取り、食べやすい大きさにカットします。
保存袋に入れたら、空気による劣化を防ぐためにも、空気を抜いてから冷凍します。
解凍するときは、解凍せずに凍ったまま調理するといいですよ。
生のまま冷凍すると、食感がやわらかくなるので、煮物・鍋・スープに向いています。
茹でてから冷凍する場合
茹でてから冷凍する場合は、カットしてから、かためにサッと茹でて、水分をよく絞っておきます。
食べる分を小分けにしてラップに包み、保存袋にいれて冷凍します。
生のまま冷凍するよりは、食感がのこり、水分も出にくいため、炒め物に向いています。
炒め物に使うときは、レンジで解凍してから使うとよいですね。
まとめ
白菜の黒い斑点は、ポリフェノールによるもので、食べても問題はないですね。
ただ、ゴマ症ではなく、カビが繁殖している場合は食べてはいけないので、よく確認して見分けてくださいね。
白菜は長持ちする野菜なので、正しい保存方法で日持ちさせて、いろいろな料理に使いましょうね。
